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2018年中学入試のベクトル【34】 森村学園 2科4科思考力型問題 学校の顔

☆平成28年度の理科の問題が公開されているが、さりげなく「思考力型問題」が出題されている。

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☆問4は、ヒヤシンスの球根とインゲンマメの種の比較。これは知識があればできるが、なくても解決できる。成長の原理は、共通。では違いは何か?球根と種のイメージが思い浮かべば、あとはできる。

☆さりげないし、難しくはない。しかし、球根や種を見たり触ったり、育てたりした経験があれば、イメージはつきやすい。

☆具体的な経験とイメージから成長の原理を一般化する難度は高くないが、思考の次元は高い問題。首都圏模試センターの「思考コード」だとB2思考力。

☆難度と思考のレベルは必ずしも一致しない。難度は高くないが、高次思考の問題を出題するというのは、教育の質が高いということを示唆する。

☆難度は高いが思考のレベルは低いという問題は、できれば出題して欲しくない問題だ。

☆問5も、比較。腐葉土で育てるのと水栽培で育てるのとでは、どんな条件が違うのか?これも実は問4と同じ、成長の原理を理解していればできる。B2思考力。

☆しかし、ここで言いたかったのは、B2かB3かということではない。森村学園の5つの特長の1つに「いつも自然とともに」というのがある。この問題はこのコンセプトから流れ出ていいる問題。きちんとアドミッションポリシー、カリキュラムポリシーを意識している。入試問題はやはり学校の顔だ。

☆こういう真摯な教育の態度が森村学園の評価が高いところだろう。

☆さて、しかし、上記の2つの問いは、2つの問いから仮説として立てられることは何かと進めば、思考コードはC2にシフトする。

☆さらに、その仮説を証明するためのどんな実験をしたらよいのかと問えば、C3にシフトする。

☆森村学園に入学後、このような高次思考を学ぶことになることは、実験を大切にしている同校のカリキュラムポリシーからすれば当然だ。

☆2科4科の思考力型問題は、B2レベルで、単独の思考力入試のようにC3まで問わないが、入学後の学校の知の奥行きは推理できる。

☆森村学園も2020年大学入試改革に十分に対応できる学校だ。

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