« 海陽学園 教育の質の挑戦(1) | トップページ | ユデガエルにならないために!3つのスキル。工学院はすでに明快に動いている。 »

21世紀型教育機構 新たな局面に進む。

☆昨日、明海大学浦安かキャンパスで、「第2回21世紀型教育機構シンポジウム」を開催。多くの方にご参加いただき、事務局長として、心から感謝申し上げます。首都圏以外に、鹿児島、大分、三重、大阪、京都、静岡など遠くからお越しいただき、未来を創る教育に関心のある方が、全国にいらっしゃることを確信し、大いに勇気を頂きました。

Dsc02931

☆今回は、日本の教育は、いよいよ「グローバル高大接続準備教育」という新しい教育への入り口に立っていることを発信するシンポジウムでした。5月16日に文科省が「大学入学共通テスト(仮称)」のモデル問題を発表しました。

☆その不退転の気持ちを私どもも尊重し、浅田和伸文部科学省大臣官房審議官(高大接続及び高等教育局担当)をお招きし、教育改革について耳を傾ける機会をつくることができました。

Dsc02974
☆国際社会に通用する4技能英語教育の改革と大学入学共通テスト(仮称)で記述式問題を、最初は国語、数学からはじめ、他教科に徐々に広めていくという覚悟を聞くことができました。

☆この点に関して、参加されていた大手予備校の経営者は、敏感に反応していました。学校ばかりか自分たちも変わらねばと。しかし、経営上なかなか大変であると。ビジネスチャンスがあるのだが、投資というのは、リスクも当然考えなければならないと。

☆21世紀型教育機構では、自分たち中高が21世紀型教育にシフトしても、その先の大学が20世紀型だと、生徒は卒業後、行き先がないおそれがあります。そこで、21世紀型大学を探さなければなりませんし、なければ作るように働きかけるしかありません。

☆海外大学には、すでに21世紀型大学がありますから、奨学金などの機会を探さなければなりませんが、中高の進路指導の一環としてきちんと制度化しなければならないわけです。

☆今までのように、富裕層の家庭の生徒やなんとか自分の力で海外大学に進学するというのでは、間に合いません。

Dsc03031
☆ハワイ大学のラッセル・ウエノ教授は明海大学をはじめ多くの日本の大学でも招かれているので、21世紀型大学のモデルを語ってもらいました。日本で言うアクティブラーニング用の空間デザインやメイカースペースの充実の話がでてきました。

☆議論やプレゼンテーションは研究の過程では大事であるということでしょう。メイカーズスペースは、STEAM教育が行われていることを示唆しています。

☆まさに21世紀型教育機構の加盟校ですでに行っている教育だし、教育空間です。ハワイ大学に見られるような21世紀型大学は、欧米にはたくさんありますが、日本お大学ではまだまだ多くはありません。

☆もはや偏差値で大学ランキングを出している場合ではないということですね。このままでは、日本の教育では、欧米や中国のイノベーティブな社会に追いついていけません。

☆追いついていくことが目的ですかと言われる方もいるけれど、その競争は依然として強欲資本主義のなせる業です。追いつくことができなければ、日本社会全体がどのような状態になるか火を見るより明らかです。

☆それが第4次産業革命です。今の日本の教育は、ユデガエル製造工場さながらです。しかし、もしそのことに気づき教育改革を行わなければ、強欲資本主義の象徴である時間泥う棒に自分を売って暮らす国民になるでしょう。

☆ミヒェル・エンデやケインズの警鐘には、耳を傾けたほうがよいでしょう。しかし、政治社会や経済構造の議論をしている暇は、21世紀型教育機構にはもうないのです。

☆21世紀型教育を幼稚園から大学まで貫徹できるように活動するのをサポートする以外に時間はありません。

Dsc03066
☆一橋大学大学院特任教授や慶應義塾大学招聘教授としても活躍されているIGS代表の福原正大氏は、第4次産業革命のすさまじさと、今の日本の数学や英語教育では、世界の舞台で同等に議論したり提案したりできる人材が育たなくなることを示し、TOEFLやIELTSなど国際通用性のある英語4技能教育、思考力としてのプログラミングの教育を実施することを熱く語ってくれました。

☆そして、どれくらい英語のレベルを上げればよいのか、どれくらい高次思考力を身に付けられる教育が必要なのかについては、明海大学副学長の高野敬三先生が語りました。東京都教育監時代、都立国際の国際バカロレア構想に関わっていた貴重な経験を例にあげました。やはり国際通用性の高い英語4技能レベル、TOKに見られるような高次思考力を身に付けなければならないということでしょう。

Dsc03058
☆工学院大学グループの理事であり、工学院大学附属中高の校長である平方先生は、一般財団法人東京私立中学高等学校協会の副会長でもあり、文科省の「高大接続システム改革会議」の「大学入学共通テスト(仮称)」の審議メンバーでもあります。

☆「グローバル高大接続準備教育」をやらなければ、日本社会は、ほんとyに大変なことになるからと、英語4技能と思考力を実施するだけでなく、CEFR基準でC1英語を目指す必要があり、思考力も知識論理型思考から論理創造型思考力にまでジャンプすることを文科省や審議会のメンバーに熱く語り、外でも大いに発信している先鋭的21世紀型教育のリーダーの1人です。

☆今回の総合司会とパネルディスカッションのコーディネーターの役割を果たしました。工学院の中2から高1のハイブリッドインタークラスの生徒も30人シンポジウムに参加していました。

☆自分たちの学年が、なぜこんなに改革が行われているのか、その歴史的現実的意義を目の当たりにしてさらに自分たちのやるべきことを確信したでしょう。平方校長は、多くの教師を世界で修行させていますが、生徒も巻き込むとは、驚きでした。

☆21世紀型教育機構のシンポジウムやセミナーは、今までは、自分たちが活動してきた教育内容や授業システムを報告し、中高やマーケットにおける同志を増やしてきました。

☆しかし、今回からは、文部科学省や大学、企業とも連携し、21世紀型教育を国レベルの規模で大きな渦をつくっていこうという高い志にシフトしました。

Dsc02946
☆日本私立中学高等学校連合会長であり元中教審メンバーで今も高大接続システム会議のメンバーでもある富士見丘の理事長校長吉田晋先生が、21世紀型教育機構の理事長です。

☆ご自身の学校である富士見丘学園は、SGH校として、完璧な21世紀型教育を実践している。自ら実践し、そのエッセンスを日本全体の私立学校のみならず、文部科学省を通して日本全体の教育の質の向上をめざす高い志と実践的な活動をしています。

☆今回の大胆な機構の企画は、吉田理事長のデザイン思考と多様な信頼すべきネットワークがなければできなかったでしょう。

Photo
☆三重から参加された先生は、シンポジウムの中で登壇者に英語で質問までしていただき、頭が下がりました。

☆工学院の高1生も、平方校長の無茶ぶり質問に対し、臆することなく250名の参加者の前で堂々と応えていました。

Dsc03054
☆明海大学の学生のみなさなさんには、参加者の方々を丁寧におもてなししていただきました。合間に少し対話をしましたが、全員就職は決まっており、自分の使命が何か熱く語ってくれました。21世紀型大学の教育は、たしかに成果を上げていると確信ももてました。

☆閉会後、多くの方に声をかけられました。鹿児島で21世紀型教育を広めていくという頼もしい先生にも出会いました。塾の経営者でもあり、ある有名予備校の人気講師の先生にも、自分がやるべき道を再確認しました、いっしょにやっていきましょうというエールもいただきました。

☆有名情報誌の方にも声をかけられ、さすが高感度なアンテナをお持ちだなと感心させられもしました。

☆まだまだ世の中には、変化を認めたくない人もいます。しかし、それは私事の自己決定ですから、いつか私たちの使命と共感せざるを得なくなることを期待し、まずは、自分たちがロールモデルになるべく突き進む以外にないのです。そして、同志は全国に、学校、企業、大学、教師、生徒など垣根なく存在していると、改めて実感を抱くことができました。

☆帰り道、聖学院の本橋先生と、さっそく新たな研修をやろうと決意し、ヌヴェール学院の石川学院長とは、大阪でも思い切って21世紀型教育機構シンポジウムを展開しようと約束しました。スーパーイノベーターである福原将之(FlipSilverlining代表)氏と鈴木裕之氏(株式会社スタディエクステンション代表)とは、サイバー上での学習システムの完成に向けてまたネット会議をしようと約束して新浦安駅を後にしました。

☆本当にいろいろな分野で活躍されている方や先生方と対話しながら、多様なアイデアが目の前に生まれてきます。多くの仲間とそのアイデアをできるだけ実現するように、マーラーの9番の最終楽章の響きに包まれながらやっていきたいと思います。

☆かつての仲間にすてきな機会の声もかけられますが、もっと未来を実際に創る若きエースの方々にそれは譲りたいと回答しました。私は年齢的に、気づくのが少し遅すぎました。私の使命は、その実現のためにサポートしていくことです。

☆当面やりたいことは、21世紀型教育機構の若い先生方が、ハーバードやMITで学ぶのも良いですが、自分の学校で、海外名門校と同レベルいやそれ以上の授業ができる教師になってもらいたいということです。そのような先生は私はSGT(スーパーグローバルティーチャー)と呼んでいます。

☆ホンマノオトや21世紀型教育機構サイトに登場してくる先生方がSGTです。外部でもちろん大いに学ぶことは大切ですが、やはりソフトパワー人材は、わたくしたちの国でも自前で生み出さなければならないでしょう。

☆21世紀型教育機構はその拠点の一つになればよいと思っています。

|

« 海陽学園 教育の質の挑戦(1) | トップページ | ユデガエルにならないために!3つのスキル。工学院はすでに明快に動いている。 »

21世紀型教育」カテゴリの記事