« 未来に備える プラン・ノア(3) | トップページ | 2018年中学入試のベクトル【39】近未来を牽引する芝浦工大 »

未来に備える プラン・ノア(4)

☆昨日、夕刻、首都圏模試センターでブレストミーティング。5時間があっという間だった。2045年まで、私はたぶん生きていないが、自分の娘やその家族、仲間やその家族、もちろんその向こうのグローバル市民の行方を案じないわけにはいかない。

Img484

☆悠久の時間に比べれば、5時間とか30年なんて時は、一瞬の時間ですらない。いったい未来に何が起こるのか、今周りで起きている情報交換を徹底的していくと、現実的な近未来が広がる。わかってはいても、北氏も山下氏も私も、かなり衝撃を受けるが、その社会構造を守ることも変えることもできない。

☆その衝撃波から身を守り生き延びるコトしかできないだろう。結果的に、それが変わるコトでもある。サバイブしたクリエイティブクラスが、のちの世を新たに形成していく。そのために、知の遺伝子を残さなくてはならない。

☆問題はその知の遺伝子の見つけ方だ、学歴社会という擬似自然淘汰は、本来多次元の知の遺伝子であるはずなのに、画一的な遺伝子だけを人為的に選択・選抜して、他を認めてこなかった。

☆たとえば、上記の思考コードごとの偏差値を見てほしい。これは、この4月から首都圏模試センターが生徒に配布している成績帳票の中に入っているものの一部だ。国語の成績表。

☆この生徒の国語の偏差値は、実は50いかない。だから、今までは、国語は苦手だと言われてきた。

☆しかし、B2思考力の偏差値は68だ。このタイプの生徒が麻布を受けたいとかつていってきた(当時はこのようなコードではないが、実は別仕立てのがあったのである)。教室責任者は無理だと言った(コードは教務しか読みとれなかった。というか結局発案者のみ^^;)。それで、もしかしたらと思い、担当していた私は、ワークシートをやってもらった。

☆エッセイと詩の素材文が2題で、エッセイの方は筆者の感じたことについて自分はどう思うのか、体験も交えながら書く問題。もちろん、その前に、文章の構造理解のための問いを2つくらいは記述するようになっている。

☆そして、フィナーレは、エッセイと詩の間にある関係を無理やり見つけて200字以内で書きなさい。メタファーの解釈の仕方によって、つなげるような素材ではあるのだが、パッと見は全く違う内容の2つの素材。

☆授業が終わってから、そのプリントを終えた生徒から帰るというルールだったが、その問題をやってもらった。すると、なかなかいい感じだった。そこを認めると俄然モチベーションを燃やし、知識問題にも取り組むようになったし、自分で麻布の対策を考えるようになった。ああでもないこうでもないというのを、週1回、休み時間の3分くらい廊下を歩きながら聞くことにした。

☆なるほど、もうちょいだね。この間の駒場東邦の文章を麻布で出すとしたらどうなるのかなあ。だいぶ見えてきたね、そんな問答をポツポツ毎週続けた。他の生徒もいたから、3分はだんだん長くなった。1分くらしか聞いてあげられなくなったが、それそれ。そうそう。うむいいね。という一言でアドバイスともなんともいえない感じで終わったが、その生徒は麻布に合格できた。

☆もちろん、レアケースかもしれないが、そういう生徒の面倒を見ることが多かった。

☆夏期講習中に100人くらいフェリスを受験する生徒とのやりとりは、同じようにやってすさまじかったが、もちろん、実績はちゃんとでた。

☆出来る生徒に限ってできない問題があることも発見したり、結構楽しんでいっしょに学ぶことができた。なぜそんなに多くの生徒の指導ができたのか?今は時効だからよいかな。夏期講習中は仲間と授業の出番がなく、マネジメントというおもしろくない業務をセンターに詰めて朝から晩までやっていたから、そのセンターに所属するエリアの各教室のフェリス受験生が、朝教室についたら、そこからファックスでワークシートを送信するようにした。

☆それにコメントを書いて、再送信していくことをやっていた。解答は書かないから、2日目は、新しいワークシートと再度考え直した昨日のワークシートを送信してくる。

☆そんあことを夏期講習中やった。コメントも、3分間面談と同じで、波線だけ赤いれして、ここかなあとかいって送り返す。すると、そこについて、書き直してくる。すると、今度は、なぜ最初はそういう考えをしたのかという問いを書き込んで再送する。

☆すると、まさか「愛」というテーマを入試で書いていいとは思わなかったとか次の日送ってくる。こんどは、ということで、あなたがこの問いで気づいたことは何かと再び問い返して再送する。偏差値は関係なく、受験したいと思う生徒が送ってきていた。

☆もちろん、全員は続かない。答えがすぐに出ないからと送ってこない生徒もいる。だからといって、その生徒が受からないかというとそんなことはない。

☆自分で自分にとって必要かどうかを判断できるということはいいことなのだ。今ならWeb上でできてしまうことだが、当時はなかったのである。ただ、それだけの生徒と問答ができたのは、当時の思考コードが頭の中にあって、彼女たちの記述答案を、思考コードで瞬時に分類し、次元を1つあげる問いを発すればよかったわけだ。もちろん、アナログ手法。

☆しかし、今首都圏模試センターは、Web環境やパソコンで計算も簡単にできる。思考ーコードごとの偏差値を出すなんてわけない。

☆もちろん、昨夕は、思考コードの使い方を話し合ったわけではない。思考コードとその多次元偏差値(首都模試は「立体偏差値」と呼んでいる)を活用することで、どんな恐怖に対応できるのかシミュレーションしていたわけだ。

☆学歴社会をつくってきた統計学が、学歴社会を解放する統計学として活用できる時が来たが、それは決してバラ色の世界ではない。容易に想像できるような恐ろしことが起こる。

☆そのとき、希望の光になるのが首都圏模試センターなのであろう。

|

« 未来に備える プラン・ノア(3) | トップページ | 2018年中学入試のベクトル【39】近未来を牽引する芝浦工大 »

21世紀型教育」カテゴリの記事