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「グローバル高大接続準備教育」の条件

☆「グローバル高大接続準備教育」と「国際理解教育」とは全く違う。しかしながら、この差異は、日本の中にいたらわかりにくい。ポアカレ予想のように、一本のロープをもって、地球を一周してもどってくるとどうなるかというシンプルで柔らかいイマジネーションが必要だ。

☆そして、ここでポアンカレ予想といってピンとこなければ、残念だがその差異はすぐにはわからない。わかろうとするか、いや放っておこうとするかは、私事の自己決定だが。

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☆すでに、創造的思考型の学校と対話思考の関係図については、本ブログで説明しているが、実はこのような学校環境が成り立つには、その背景に「Growth Mindset×カリキュラムマンジメントシステム」が形成されていなければならない。

☆上記の図のように、そのシステムの中では、「経験」「イマジネーション」「好奇心」「リサーチ」「知識」「議論」・・・という学びの循環が暗黙知ではなく、見える化され意識化されている。それゆえ、それぞれの過程での生徒の学びの痕跡をクラウド上に蓄積できるし、データとしてWeb based Learningの痕跡も蓄積できる。それを引き出してリフレクションもできるし、学びのポートフォリオを作成することも可能だ。

☆そして、ここが最も重要なポイントなのだが、このようなデーター収集・分析ができるということは、生徒全員がグローバル高大接続準備教育に参加できるということなのだ。

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☆一方、国際理解教育型の学校は、体育祭、文化祭、海外研修といった経験は大切にされているが、それらを通して探究活動の循環が生徒によって行われているかどうかは、見える化されていないし、教師の暗黙知や生徒の地頭にまかせられ、すべての生徒に機会は開かれているが、全員がグローバル高大接続準備に参加する環境にはない。実際は、機会を使う生徒にだけに開かれている。

☆全員がグローバル高大接続準備教育を受けた結果、どの進路に進むか意思決定するというのと、全員にグローバル高大接続準備教育の機会は開かれているが、それを活用するかどうかは生徒によって選択され、その結果さらにその中からグローバル大学に進むかどうかを意思決定するというのとでは、全く教育環境が違う。

☆メディアやオークションの市場で、個人1人ひとりに機会を選ぶのではなく、機会はすでにあり、全員が参加できるという状況までつくった組織が最後に勝利する。これと同じことが教育の質の競争で起こっている。

教育の質とは、プログラムの質というより、生徒1人ひとりに機会で終わらせずに全員が参加できるというところまで進めているかどうかで決まるのではないか。

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