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共学校か?女子校か?男子校か?(1)

☆来春、八雲学園と文化学園杉並、青山学院横浜英和が共学化する。今春、香里ヌヴェール学院とアサンプション国際というカトリック女子校も同時に共学化に踏み切った。

☆三田国際が戸板から共学化したのも、都市大等々力が東横から共学化したのも、広尾学園が順心から共学化したのもつい最近のことである。渋谷教育渋谷も、そういえばかつて渋谷女子だったわけで、ある意味女子校の共学化の動きは止まらない。

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(イエール大学の学生と国際交流する八雲生)

☆共学になれば、生徒募集も教育の質もすべてうまくいくとは限らないが、ただ共学にするという学校は少なく、思い切ってコースや授業、英語、イノベーションを整えるため、人気も高くなるし、教育の質も向上する。

☆人気が高くなると、生徒募集が増える。生徒募集が増えると、定員を満たすから、新しい教員が必要になる。そのとき若くて優秀で教科横断的な能力をもった教師を雇うことになるから、さらに教育の質は向上する。そして、自ずと偏差値もアップする。となれば、大学合格実績も増える。

☆そういうわけだから、共学化の流れは止まらない。女子校や男子校は共学化しない場合、相当追いつめられる。しかしだ、ここで学校選択者は、ハタと立ち止まり、女子校や男子校というシングルスクールをよくよく眺めるとよい。

☆というのも、女子校や男子校で、大学合格実績がよくて偏差値が高いだけの20世紀型教育の学校は、いずれ21世紀型教育を実施する新しい共学校に追い抜かれる。すでに、首都圏模試センターの4月の偏差値表の2月1日偏差値59以上の領域を注目してみると、35%は下剋上がおこっている。そのうち90%は共学校である。

☆しかし、10%は、共学校ではない。ここがポイントだ。実は、共学校か、女子校か、男子校かよりも、先鋭的であろうと形式的であろうと21世紀型教育を行っている学校が突き抜けてきているというのが事実なのである。

☆それゆえ、女子校や男子校で、21世紀型教育に舵を切っている学校は、共学校でなくても教育の質や偏差値、合格実績などあらゆる側面で伸びる可能性大なのである。

☆しかも、やはり共学校の市場ニーズは、下剋上90%が共学校であることが示しているように、現状圧倒的だから、形式的な21世紀型教育を行っているだけでは、新しい共学校を突き抜けることはできない。かなり覚悟を決めて21世紀型教育を実践しなければ、女子校と男子校は新しい共学校に勝てないだろう。

☆私立中学選択者側にとっては、またとないチャンスなのである。一方、女子校、男子校にとっては、突出するか、共学化するか、さもなければ、閉校するかまできている。教育の質をめぐる激しい競争が目の前で繰り広げられるというのが、2018年の中学入試のウネリなのである。

☆したがって、学校選択者にとっては、21世紀型教育の新しい共学校か、それをも上回る勢いの超21世紀型教育を行う女子校あるいは男子校かという選択ができるチャンスがやってきた。開成の海外大学進学者増に象徴されるように、もはや御三家でさえ、21世紀型教育を無視することはできなくなってきているのだ。

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