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2018年中学入試 時代転換に高感度反応(4)

☆2018年中学入試の3つ目のトレンドは「思考力入試」。2020年に向けて国公立大学は骨太の論述問題を出題し、論理的思考だけでなく、自分の経験や気持ちも織り交ぜる思考が求められ、思考力も多次元化し始めている。早稲田大学にいたっては、ずばり「新思考入試」を行うとまで発表した。

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(聖学院は2012年から工学院は2014年から「思考力入試」をスタートし、多次元思考力の必要性を牽引している。左から聖学院の21教育企画部長児浦先生、工学院教務主任太田先生。今年2月の新中学入試セミナーでトークセッションを行った。)

☆しかしながら、中学入試で「思考力入試」が始まったのは、多様性、多言語のグローバル社会にあって、必要だと判断したからだ。どういうことかというと、グローバルゴールズ達成のあtめに新しい世界創造そ協働するには、それぞれの国の縦割りの教科の知識や論理的思考という閉じられた思考では達成できない。多次元の領域に思考の翼を広げなければならないと想定したからだ。

☆むしろ、大学入試改革において、「論理・批判・創造」という多次元思考力を問う問題を出題する動きは、私立中学入試の思考力入試の動きの方が先だった。

☆工学院の太田先生がミネルバ大学の日本事務所代表の山本秀樹氏を招いたとき、そこにいっしょに立ち会う機会をもらえた。同大学の入試のシステムについて聞いたが、やはり100以上の国から受験生がチャレンジするから、それぞれの国の中高のカリキュラムに具体的に合わせることはできない。そこで、思考力という共通のコンピテンシーをベースに問いを作成するのだということだった。

☆多様性、多言語なグローバル社会にあって、ともに事を成そうとしたら、寛容性、共通言語、共通の思考力が必要だということだろう。論理とクリティカルシンキングとクリエイティビティが、やはり必要にならざるを得ないのである。

☆それによって、議論も深まり、人間関係も深まり、ネットワークも広がる。もはや、子どもたちは日本の中だけで生活できないし、かりにできたとしても、隣人とは多様性・多言語・多次元思考を要する関係になっているだろう。

☆もしも自由度の高い多次元思考を要する論述など採点ができないなどと平気で言えてしまう人がいるならば、その方は自分ファーストであって、子どもの未来に無関心だということを公言していることになるかもしれない。そのような教師が発言力の強い学校を選ばないという見識が2018年中学入試のトレンドということだろう。

☆じゃあどうするのか?突き抜ける女子校東京女子学園のように、教師一丸となって思考コード=メタルーブリックを創ればよいのだ。

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☆このような「思考コード」を創っている学校を、思いつくまま列挙すれば、聖学院、工学院、三田国際、和洋九段女子、文化学園大学杉並などとなる。

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