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2018年中学入試 時代転換に高感度反応(6)

☆2018年の中学入試の5つのトレンドのバックヤードキーワードは、こうなる。

1)共学化y→多様性

2)英語入試→多言語

3)思考力入試→多次元

4)潜在的可能性の機会→多才

5)インターネット出願→異次元

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(富士見丘のSGH。シンガポールフィールドワークプログラム。英語×ICT×PBLは有機的につながっていて、ICTは、スカイプやグーグルドライブなどで、越境的に国際交流・シェアができるとこらまで拡張している。これが富士見丘の学びのルーティンになっている。)

☆中学入試に限らず、大学入試でも、インターネット出願が当たり前になっている。この学校と保護者との課金システムまで含みつつあるWebシステムは、何もアドミッションオフィスだけで活用されて、それで終わりではない。

☆そのまま学びのシステムにシフトできるし、シフトし始めている学校が増えている。第4次産業革命によって、超スマート社会5.0が目指されているが、それは同時にグローバルゴールズを達成する一助になるという産官学の認識が明らかにされている。

☆NECを始めとするIT業界のTV広告など、YouTubeで簡単に閲覧できるが、未来社会がバラ色に描かれている。もちろん、警鐘を鳴らすホーキング博士の動画も同時に閲覧でき、もはや社会創造の段階は異次元に突入している。

☆AI関係の書物も、みんなYouTubedで動画になっていて、まるでSFで未来からやってきた戦士が、AIさながら動画を一瞬のうちにスキャンして情報を習得するようになってきた。

☆いくら、インターネットではなく、書物で学べと言われても、自分の創造的思考のスキルがあれば、インターネットで、書物で情報を収集するスピード以上の速さで情報をインストールし、あとは自分の創造的思考エンジンで、組み換えてオリジナリティをアウトプットしていく異次元の学びの世界がすぐそこにやってきている。

☆しかも、AIと協働すれば、量子ビッドで瞬時に書物で得らるる以上の情報を自分の脳神経系にインストールできる。

☆読書が大事だ大事だ大事なんだと叫ばれれば叫ばれても、ヘーゲルの全集を読んでいるうちに一生が終わるようでは困る。しかし、デジタルデータでヘーゲルの本がクラウド上にあれば、書物の構成、文章の構造、文のルールなどをAIが活用して、あっという間に要約・情報圧縮してしまう。

☆それを脳神経系にインストールして創造的に自ら新しいビジョンやイノベーションをデザインする異次元の思考がすぐそこにやってきている。

☆そんなことは、何か本質を忘却・喪失してしまうというロマンティックなことを言っていても、自動翻訳機がどんどん進化しているから、それはやろうと思えば、今でもできてしまう。

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(和洋九段女子の授業体験で、ICTを自在に活用する受験生たち。)

☆実際、野村総研などは、クライアントの自由記述のアンケート結果を、データマイニングシステムで、解析してしまうシステムを持っているし、金融データをAIに分析させて、その結果を経済テレビ番組で情報と流してもいる。

☆もちろん、人工言語と自然言語の長い月日をかけた研究の成果であるが、一度できてしまえば、AIがディープラーニングで学習してどんどん進化する。

☆だから、米国などでは、大学のアプリケーションに書かれている自由記述の情報を、AIで分析させて、その結果データをもとに、合否を決定する方向性に向かっている。

☆東京女子学園のように、朝読書は廃止ししてしまい、朝読解にシフトしているのは、「思考コード」に沿って、読解のための思考力を分析していけるからである。全校生徒が1人1台タブレットを持っているから、その分析はもっと進化する可能性がある。

☆すでに首都圏模試が、この「思考コード」によって、ICTを通過して、多次元偏差値を生み出している。これは異次元の学びにつながる跳躍台でもある。

☆今ここに書いていることは、アイデアレベルで、やがてそうなるだろうということを書いているのではない。すでに実現され始めている話なのだ。

☆ここにきて、読書や論述に本質を懐かしむのか、本とか記述や論述ではなく、それを生みだす「創造的思考」こそが本質だとみなすのか、コペルニクス的転回の時期がきているのではないか。

☆読書や論述を本質の顕れであるという認識は、ある意味20世紀社会におあける専門家権威主義だと考えることはできないだろうか。だから、一握りの人間しか権威者になれないし、そこに富の偏った集積が行われてきたのではないか。

☆しかし、本質はすべての人の、それぞれの「創造的思考」そのものなのだと考えてみてはどうだろうか。事実とデータエビデンスが真理なら、それはAIにまかせらえる世の中になっている。

☆しかし、真理は、信頼性や正当性や妥当性が常にゆらぎはするが、だからこそ1人ひとりの「創造的思考」なのではないか。それこそが本質なのではないかと考えてみることもできるのではないか。

東京女子学園の理事長・校長の實吉先生が、日本からグローバル社会を見ていた自分を内省的に転回し、グローバル社会から日本を見てみたら、ハタと本質は別のところにあったと気づいたという。そうしたら、瞬時に、学内の教師生徒全員がタブレットを扱うのは必然だと思い、あっという間に揃えたという。以前紹介したが、ご自身も活用し始めた。

☆もちろん、その上で、大の読書家ではある。それを変える気はないということだが、明らかにコペルニクス的転回が起こっていることは確かだ。

☆そんな本質の大転換が21世紀社会のバックヤードでは起きている。インターネット出願は、その氷山の一角にすぎない。

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