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首都圏模試センターの新しい情報‹価値>~たとえば、星野学園の入試変更の記事

☆2018年中学入試は、英語入試と思考力入試、つまり高度な言語力を必要とするエポックとなる。そのことは、首都圏模試センターの学校情報・入試情報を読み解くことによって明らかになってくる。

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☆たとえば、「星野学園が理数選抜入試・第2回の入試内容を変更!」の記事を読んでみよう。まずこう書いてある。

星野学園<埼玉・川越市。共学校>では、1月10日入試と1月11日入試とで2回、理数選抜入試を設けていましたが、来春2018年入試で、1月11日に行われる理数選抜入試(第2回)の入試内容を変更することを公表いたしました。

☆そして、「その変更内容とは?」と問いかけ重要性をアピール。「理数選抜入試の第2回は、4科目入試となっています。変更については、各科目の出題内容となります。」と科目数の変更とか、午前午後とかではなくて、「内容」が変わることに注意を促している。そして、こう続く。

1.国語の論述問題の解答は「40字~80字ぐらい」とする問題を1題出題する。
2.算数は思考の過程を見るために、途中式に加点する問題を1題出題する。
3.理科・社会それぞれに考察させて「20字~50字ぐらい」で解答する問題を1題出題する。

☆記述という思考力をダイレクトに活用する内容が問題として出題されるということがわかる。以前であれば、入試情報としては、ここで終わっていた。しかし、記事はさらにこう続く。

変更内容を見ると、どのように考えたか、という思考の過程をそれぞれの科目で見ていく、ということが分かります。

☆解き方の過程という表現ではなく、「思考の過程」が重視されているという表現になっているのである。「解き方」と「ものの見方・考え方」と「思考」という表現のどれを選択するかは、一見差異はないように見えるが、実は大いにある。

☆「思考」という言葉を選択した段階で、入試変更が「アドミッションポリシー」だけではなく、「カリキュラムポリシー」や「ディプロマポリシー」にもつながっていることが示唆されているのだ。「解き方」だと中学入試の科目に限定された表現になる。「ものの見方・考え方」では、過程を導き出す原動力ではあるが、プロセスが前面にでてこない。

☆「思考」だと、「中学入試→カリキュラム→大学入試問題」を一気通貫する表現である。だから、入試変更の情報であるにもかかわらず、次のような情報が盛り込まれる。

平成29年度の大学入試においては、中学から入学し、当校で6年間学んだ中高一貫部の生徒から現役で一橋大学、北海道大学等難関国立大学に多くの合格者が出たそうです。また、慶応大学と私立医学部合格者は全員中高一貫部の生徒だそうです。

☆「MARCH以上」ではなく、「一橋大学、北海道大学等難関国立大学」と「慶応大学と私立医学部」という表現を前面に出している。これは、「高次j思考力」を要する入試問題を出題する大学のことを示している。

☆ということは、星野学園の先生方は、「高次思考力」を鍛えるカリキュラムをデザインし、授業をしてきた。それゆえ、そこから逆算して、中学入試問題も、「高次思考力」一歩手前の「知識論理型思考力」を問う問題を出題しようという意図が見えてくるということなのだろう。

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☆入試変更の情報の記事でありながら、3つのポリシーをカバーするような情報が盛り込まれているのは、首都圏模試センターの編集者やリサーチャーは上記の「思考コード」を共有しているからだと思う。そして、彼らの目には、大学も低次思考と高次思考の問題を出すかだ出さないかという新しいカテゴリーが映っている。

☆だから、80字記述となれば、「B2思考力」は要するだろうということがすぐに予想できるし、20字から40字となれば、「B1思考力」は必要だろうと。

☆一方一橋大学をはじめとする国立大学や慶應文系、医学部は、長大な論述や小論文の問題を出題する。「C3思考力」という「高次思考力」が肝になると。

☆となれば、星野学園の理数選抜は、Aは当たり前で、Bレベルの思考力から学びをスタートさせたいという意欲が見えてくる。

☆今まで、思考するには、まず知識が必要だという言葉をよく耳にしたが、それはA1~A3をまず徹底して、B1~B3に進みますということだった。

☆これだと、国立大学などは歯が立たない。そのような大学に合格者をたくさん」輩出している学校は、知識も大事だが、まずは思考力だし、やはりクリティカルでクリエイティブな思考力を鍛えていかなくてはという学校だ。つまり、B1~B3を土台に、C1~C3を伸ばしていくカリキュラムや授業であると宣言しているのである。A1~A3は、授業ではなくて、生徒自らが学べばよいということ。

☆たとえば、世界史の教科書の中にあるキーワードを憶えるのが、A1~A3レベル。世界史の教科書一冊が丸ごと頭の中に入っているのがB1~B3レベル。別に憶えているわけではないけれど、一冊まるまる頭の中に入っている生徒と、なんとかキーワードをインプットしてアウトプットすることができる生徒とでは、違いがあることはすぐにわかるだろう。

☆教科書が丸ごと頭にはいっているということは、キー^ワードのつながりという構造やパターンが記憶され、引き出されるということで、その構造やパターを組み換えたり、新しい構造やパターンをインストールして新たなものが生まれてくる過程がC1~C3レベルということだろう。

☆こんなことが、首都圏模試センターの記事と思考コードを組み合わせれば、見えてくる。

☆従来の情報誌では、「学校情報」と「入試情報」と「学力情報」を統合する情報が発信されることは稀だった。それを首都圏模試センターはやってのけた。この傾向はますます強くなるだろう。

☆もっとも、テストセンターだからこそできることなのかもしれない。

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