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2018年中学入試市場が未来の響きを奏でる(01)

☆今月2日首都圏模試「統一合判」が実施され、受験者の志望校登録数が公表された。そのデータをみながら、各学校の前年対比を調べていくと、本当に新しいことをやり始めた学校が、大小の差はあるが、増加している。

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☆昨日も、ある学校の若手改革者チームと大いに話し合ったが、やはり内側から変わろうというパッションが凄まじいし、そういう学校は説明会で、そのままそのパッションが伝わり共感共鳴共振が生まれる。その響き合いが、受験生や保護者を巻き込んでいく。

☆首都模試のデータを見ていると、その数字が音符に見えてくる。響きを発している学校は多くの保護者が目を向けてこなかったところでも、増えている。

☆だから、今回のこの「度数分布表」は「革新のシンフォニー」の楽譜に見えてきたのだ。

☆つまり、2018年は中学入試における「革新のシンフォニー」を高らかに奏でるエポックメイキングな年となろう。

☆残念ながら、文科省の人事は今バタバタしている。そのスキに反動勢力が跋扈し、2020年大学入試改革の足を引っ張り始めたと風の便りで聞き及ぶ。

☆英語よりまず日本語だろう。外部英語検定試験を使うと不平等だろう。思考力なんてどうやって採点するんだ。相も変わらず紋切型の反応である。

☆したがって、首都圏模試センターの北氏の最近の論調「中学入試改革は大学入試改革の先を行く」は確実なものになろう。

☆しかし、中学入試改革と大学入試改革のズレは何を生み出すのか。中高の学内で、やはり進学実績だ、深い学びなんて言って遊んでられないというグループと世界の大学をパートナーとすべき時代だ、特に日本の大学入試改革が遅れることは、日本社会が世界からおいていかれることを意味する。それを回避できるリーダーを育成するには世界への進学実績が重要だというグループの葛藤が生まれる。

☆そして、その中で生徒が集まる学校は、というと、その両グループの葛藤をアウフヘーベンした学校ということになろう。かくして、「革新のシンフォニー」は、その葛藤のプロセスを超えて、アウフヘーベンした未来の教育イメージを響かせているのだ。

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