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北鎌倉女子 日本語4技能入試の画期的意味

☆首都圏模試センターによると、北鎌倉女子が「日本語4技能入試」という画期的な入試改革を実施するということだ。

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☆中学受験において、英語入試は、かなり定着してきたが、国語ではなく、日本語入試は本邦初だろう。

☆実は2020年大学入試改革で、英語4技能が叫ばれ、外部検定試験利用が議論されているが、そのときの基準がCEFR。この話もかなり広まっているが、CEFRは別に英語の基準ではない。

☆1989年ベルリンの壁が崩壊し、東ヨーロッパから西ヨーロッパに移民の大移動がおこった。そのとき、今度は言語が壁になったわけだ。そこで、言語の壁を越えるために、母国語を維持しながら、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語などを同一レベルで学べる基準を欧州評議会で決定した。

☆欧州評議会は、EU議会とはまた違う別の機関で、ストラスブールのEU議会の隣に建っている。欧州の人権を守る評議会で、言語は歴史的にも人権の中でも重要な位置を占めている。

☆だから、大学入試改革のための基準などではない。どのレベルの言語を互いに話すかを意識し尊重することは、民主主義を守るためにとても大切。

☆そして、欧州では、イギリス、フランス、ドイツ、ロシアで、日本語研究も盛んで、日本語検定もある。そのときCEFR基準が使われる。

☆したがって、北鎌倉女子の日本語4技能入試とは、人間存在に大きな影響を与える「言語」の能力を測るすばらしい試みなのである。

☆もちろん、欧米ではどちらかというとロゴス中心主義で、日本の言霊主義とは文化的背景は違うかもしれない。そういう意味では、もう一度日本語そのものを振り返ってみようというコンセプトもなかなかの慧眼で感服してしまう。

☆こうして、入試は選抜機能だけではなく、子どもたちの人間存在とは何かを受験市場で問い返す契機になっていくと、中学入試の新たな地平が見えてくるかもしれない。

☆教科に人間力を押し込めてきた従来の在り方を問い返し、人間力を言語に復権させるという意味で北鎌倉女子の挑戦は注目に値する。

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