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新しい学校選択 「教育の過程の質」第4の波<6> 朝小の記事から

☆2017年6月19日(月)の朝日小学生新聞が「グローバル教育」特集記事6ページを掲載。なんというボリュームだ!驚きである。

☆中学入試における第2の波で広がった教育のプロセスの質「国際理解教育」と第3の波で広がった「新しい学びの模索」が統合されていよいよ本質的本格的なグローバル教育の登場をしっかり認識した特集になっている。

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☆記事によると、グローバル教育の重要性は確かに日本の教育に迫ってきている。

「しかしながら、コミュニケーション力から論理的思考力、創造力、人格にまで及ぶその教育の意味するところや価値については、未だつかみきれていない読者も少なくないのではないだろうか。」

☆という認識を表明している。この読者は生徒や保護者のみならず、学校や塾といった教育関係者も含んでいるだろうから、同紙の影響力を鑑みれば、相当インパクトのある思い切った記事である。

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☆東京成徳大学中学が、1学年丸ごと3か月留学するなどというのは、今までの「国際理解教育」では考えられないことだった。実に画期的である。

☆あの洗足学園でもそれはしていない。15、6年前に、当時の前田校長と遠田教頭といっしょに米国西海岸のプレップスクールをリサーチに行った。

☆チャドウィック、ローリングヒルズ、サッチャースクール、ハッピーバレイスクール、フェアモントスクール、その他にチャータースクール、ホームスクール、モンテソッリー教育を見て回った。

☆まだ9・11のことで、保護者がリスクがあるのではないかと不安でいっぱいだったため、校長、教頭自ら現地をフィールドワークして判断したかったということである。

☆そして、その判断は当時としては実に大胆な決断となった。中学の時に半年留学と1年留学のプログラムを実施することにしたのだ。もちろん、現地のプレップスクールである。

☆毎月のように、私の同僚とロサンゼルスを拠点にリサーチして、グローバル教育の肝を話し合い、洗足学園の中長期の留学をサポートするガーディアンとミーティングを重ねた。

☆そのときに、ロサンゼルス空港で、八雲学園の近藤理事長校長とすれ違ったり、現在香里ヌヴェール学院の学院長である石川先生と説明会会場などで互いに顔を見かけていた。西大和のロサンゼルス校も訪れたりしていた。

☆おもしろかったのは、そこからタリヤセンウェストにある商社マンといっしょにリサーチにでかけたりした。キャンパス空間や学びの空間についてリサーチするきっかけになった。

☆その時の同僚が、今工学院でグローバル教育をデザインしているリーダーの1人岡部先生である。

☆それはともかく、だから、全員が3ヶ月留学することの凄さやそこまでコーディネートすることのすばらしさが実感できるのである。

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☆そして、その洗足学園であるが、模擬国連や外部の250以上の多様なプログラムにチャンレンジしている。すでにハーバードをはじめとするアイビーリーグの名門大学に多数進学しているし、東大や京大にも進んでいる。

☆そんな中で、日本を拠点とした模擬国連をやりたいという前田前校長の強い意志も働いて、模擬国連を中心とする活動は絶大なる浸透をしている。もはや自らスタートした国際理解教育を脱してグローバル教育に突入している。しかしながら、まだ国家レベルの観点の話で、世界市民レベルの活動にはいたっていない。

☆そこが、前田前校長と21世紀型教育機構の違いだった。2012年から21世紀型教育を創る会について、議論したが、互いに独自路線を歩むことにしたのは、まだ今のような変化が迫っていなかったからだろう。当時は、前田先生は、私のことを山師だと思って慎重になったのだと思う(汗)。

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☆共立女子の凄過ぎるところは、1学年300人以上いるにもかかわらず、あらゆるグル―バル教育を有志ではなく、基本は全員でやっていくところだ。1998年秋に50人の私立学校の先生方とブリティッシュヒルズで研修を行った。その中に八雲の横山先生や共立女子の前校長渡辺先生もいらしゃった。当時私が主宰していたNTS教育研究所設立記念セミナーだった。

☆そこから一気にブリティッシュヒルズはブレイクし、今では私立公立問わず学校が研修旅行の場に活用している。思考力入試やインタラクティブ英語入試など、新しいことはどんどん実行している共立女子。英語4技能の力は、全員がCEFR基準でB2に到達するだろう。

☆そのとき、共立女子は、グローバル教育の大転換が起こる。2000人弱の生徒が、みな英語が自在に使える環境ができているのだ。もうどんな未来になるのか明らかなビジョンが映し出されるではないか。現状、日本の伝統と文化をそのままグローバル教育につなげているだけであるが、やがて、伝統文化の現代化が起きて、実におもしろい展開となろう。

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☆このように、今回の朝日小学生新聞の特集は、第3の波の頂点に達している3つの学校の貴重な事例が紹介されている。その姿は、第4の波を予測するものでもある。

☆そして、今回の記事の凄いところは、その第3の波の次に立ちあがっている第4の波の頂点を予告していることだ。それが、八雲学園の突出したグローバル教育の記事として掲載されている。

☆実は、八雲学園も第2の波の頂点を極めた学校である。「英語教育」「国際理解教育」と言えば、今も八雲学園と名が出てくる。名門ケイトスクールとの交流、イングリッシュファンフェア、英語劇、レシテーションなど国際理解教育のプログラムは充実していたし、カリフォルニア州のサンタバーバラにレジデンスを構え、研修旅行も行ってきた。

☆それが2013年にイエール大学と国際交流を始めてから、視界が広がった。3ヶ月留学や英語でミュージカルを演じるグリー部が創設されたり、日本から見たグローバル教育から世界から見たグローバル教育に大きく転換したのである。

☆この時期の新しい学び、PBL型のプログラムを経て、今や八雲学園は海外大学も視野に入れたグローバル高大接続準備教育という今までの教育とさらなる新しいグローバル教育を統合したパワフルな教育の総合力を創り出したのである。

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☆その究極のカタチがらラウンドスクエアへの加盟である。そのことを朝日小学生新聞はきちんと評価している。さすがである。IB(国際バカロレア)以上の教育のプロセスの質を有した50か国以上の国のスーパーエリート校(もちろんオール私立学校)との世界的な教育コミュニティである。

☆ここと連携したがために、今後は、毎月のようにどこかの国のエリートたちが、向こうから八雲学園にやってくるのである。先日も、ケニア大使館を立ち寄ったケニアのスーパーエリートたちが、八雲学園を訪問。にわかに国際交流が行われた。

☆友人を迎える感覚で、交流をする機会が想像を超える勢いで始まるのである。海外の生徒を迎え入れるホスピタリティ、フレンドシップが学園内に満ち、英語でコミュニケーションしている学園生活が日常となる。

☆ドバイやシンガポールのスーパーエリートスクールでは、このような光景はもはやルーチン化しているが、いよいよ八雲学園は、そのような学校と同じ質感をもった学校になる。

☆「エリート」。この言葉は、日本国内ではどうも人気がない。しかし、世界から見れば、弱きを助け強きを挫く真のリーダーのことをいうのである。世界から見たグローバル教育に転換するとは、リーダー観も変わるということなのである。

☆いずれにしても、この新しいグローバル教育の景色があちらこちらで立ち昇る。それが、第4の波の教育のプロセスの質のソフトパワーのなせる業である。

☆今回の朝日小学生新聞は、このビジョンを明快に捉えていたのである。これがAERAや他の情報誌に飛び火することを大いに期待したい。

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