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新しい学校選択 「教育の過程の質」第4の波<8> 都立の動き

☆第4の波を生み出したのは、私立中高一貫校のみの力ではない。2013年から毎年、開成は世界大学ランキング上位の大学--ハーバードとか、イエールとか――に進学する卒業生を輩出している。その人数は年々増えている。

☆これに対し、都立高校のリーダー的存在である日比谷は、東大合格者の数を増やし、都立復権にむけて頑張っていたのに、また溝をあけられることに気付いた。この都立復権は東京都教育委員会の悲願でもあるから、都立高校や都立中高一貫校を応援することになった。

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☆上記にあるように「東京グローバル10」構想がそれである。2015年度から2017年度の3年間だが、うまくいけばさらなる発展もあるだろう。

☆その活動は、日比谷の場合だと、海外の高校生との交流やニューヨーク・ボストン、つまり、ハーバード大学やMITでの探究活動ツアーの実施が行われている。英語4技能の強化とか、日本文化のプレゼンスを高める大使の役割とかいうビジョンなのだろうが、開成に負けないようにハーバードやMIT、スタンフォード大学に進学するきっかけをつくりたいというのが本音だろう。

☆このグローバル10に、小石川や立川国際まで指定されているから、私立中高一貫校はさらに優れたプログラムを開発せざるを得ない。

☆とはいえ、グローバル10には助成金が出ているはずである。他の学校はどうでもよいのか?そんなわけにはいかない。そこで、画期的な応援を都教委は決断した。

Jet
☆Jet・ALTの助成である。外国人ALTが2人、希望があれば、各学校で受け入れられる。これは、公立のみならず、私立も活用できる。私立通学生は、東京都居住生徒だけではないと言われるかもしれないが、もともと都立高校だけでは、生徒を収容できないので、私立高校に協力を仰いで、今日を迎えているから、東京都では、公立と私立は競争ではなく共創関係なのである。

☆都立中高一貫校を設置するときも、私立中高一貫校をモデルにしたという経緯も実はある。

☆だから、都立高校で、海外高校と自校で交流したり、海外研修に行くようになれば、どの私立学校も、その回数や期間を長くして教育の質をアピールしだす。

☆そして、それだけではなく、もっと画期的なプログラムを開発する。つまり、明快に教育のプロセス自体の質を向上させていくのである。

☆それが、中学入試における教育のプロセスの質を向上させる<第4の波>を生んだのである。

☆それにしても、日比谷高校は、進学指導重点校、SSH、グローバル10、SGHアソシエイト校と多角的支援を都や国から助成されている。スローガン「知のネットワーク」を実現するには、学習指導要領以外に、これだけの教育のプロセスが結びつき統合されなくてはならないというレベルまできている。これが日本の教育の現状であり、すべての公立学校が必ずしもこのような「知のネットワーク」を創ることができないということが、一方で問題でもある。

☆その問題解決に果敢に挑戦しているのが私立中高一貫校でもある。国や自治体で見過ごされてしてしまうところを、私学人というスーパー地球市民が解決していくということだろう。この流れは、21世紀社会の動きでもあるのだが。

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