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新しい学校選択 「教育の過程の質」第4の波<7> SGH&IB

☆2013年、文科省は、「日本再興戦略-JAPAN is BACK-」に基づき、国内における国際バカロレア認定校等(ディプロマプログラム)を2018年までに200校に大幅に増加させることを目標とすると発表した。しかも日本語DPも認めるようにIB機構と交渉がついたということなのだ。

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(富士見丘のSGHプログラムは、世界から見たグローバル教育。C1英語×PBL×ICT×リベラルアーツが統合されて学びの土台になっている)

☆しかしながら、一条校では、20校が認定にされているにすぎない。やはりIBの導入費や維持費が高く、学校全体に広げるというのが難しい。それにTOKなど難解な評価システムで、IB機構がそう簡単にソフトパワーを真似されないように工夫しているというプログラムの閉鎖性もある。

☆がしかし、IBはもともと、戦後処理のために、スイスに集まった各国要人の子弟の教育をどうするか解決するためのエスタブリッシュな人材育成プログラム。

☆その価値観は、今も世界で受け継がれている。つまり、たとえば、インドなどでは、公教育がしっかりしていないから。エリートたちは、IB認定校を探すというのである。

☆これは、日本にはどうも適合しない。IB認定校でDP(ディプロマ)を高得点で取得すれば、世界大学ランキングの高い大学への道が開けるというのもあるが、日本においては、IBを取得しなくても、別の道があるから、あえてIB認定校を選ぶ必要もないし、認定校になる必要もない。

☆そのことに各学校は気づき、2013年当初は、相当な興味と関心で盛り上がった。しかし、大事なことは世界大学ランキングの高い大学が求めてくる学力が、IBレベルでなければならないということが判明したということだ。

☆これなら、IBのエッセンスを研究し、カリキュラムを改革すればよいと気づいた学校が出現した。東大の推薦入試問題もIBの問題のエッセンスを意識したと公言しているぐらいだ。ともあれ、そういう学校は自らを21世紀型教育校であると名乗りをあげることにした。しかし、大事なことは、これは日本から見ての話ではなく、あくまで世界から見て認められるということはどういうことか、気づいたということなのである。これも第4の波を生み出す1つの理由だった。

☆一方で、2014年から文科省はSGH(スーパーグローバルハイスクール)認定校を公表していった。いまでは、120校を超えるから、IB認定校よりもある意味成果をあげている。

☆IBは世界の超エリート校のプログラムがゆえに、その手前で、日本の中からグローバルリーダーを育成する学校を創りたいという思いがあったのだと思う。B2英語×PBL×グローバルな問題を解決するプログラムを実践できる学校が認定された。

☆2013年に、教育再生実行会議が、現在の2020年大学入試改革のプロトタイプを発表したことと相まって、SGHはどちらkというと、この改革を牽引するモデル校という意味合いが強くなった。

☆しかし、IB、SGH、2020年大学入試改革は、その背景にある世界同時的な教育改革、第4次産業革命と結びついてもいた。そのことを見抜いた学校と目先のプログラムの実現に囚われている学校と明快に分かれることとなった。

☆ここで、重要なことは、もしもこのIB、SGH、2020年大学入試改革の動きがなかったら、世界からグローバル教育を見ようという動きは生まれなかったかもしれないということだ。

☆まだそのようなチャレンジングな学校は少ないが、SGH校富士見丘のように、日本の中等教育の質をはるかに超えている<突出校>が出現したことも確かである。

☆このような<突出校>の塊が、第4の波のウネリを生み出しているのである。

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