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Growth Mindset のプラクティスの意味(1)

☆湯河原で行われた東京都の私立学校の教頭先生との研修。テーマは<Growth Mindset>だった。同志社女子大特任教授の上田先生と工学院の太田先生、田中先生、鐘ヶ江先生がコラボレーションしてワークショップを行った。

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(左から太田先生、上田先生、田中先生、鐘ヶ江先生)

☆おそらく他に例のない学びのワークショップだったと思う。なぜ<Growth Mindset>なのか?ポジティブでオープンマインドな心の在り方は大事なのであるが、それだけでは<Growth Mindset>にはならない。

☆かりに<Fixed Mindset>でも、決められた枠内ではポジティブになることもオープンマインドにもなることもできるからだ。

☆<Growth Mindset>を生み出すには、実は限界を超える挑戦のプロセスそのものである。だから、いつもはポジティブでオープンマインドでも、新しい変化に直面したとき、すぐに<Fixed Mindset>の人格がむくむく湧き上がってくる場合の方が多い。Dsc02049
(GMが生まれるかどうかは、ファシリテーターチームがコマめに対話する機会を設けられるかどうか。プログラムがダイナミックに進むとき、この瞬間的な対話の数が多くなる。今回は実に多かった。)

☆そのとき、その人格に異論反論オブジェクションして、<Fixed Mindset>の人格をその都度撃退する必要がある。

☆私たちには、<Growth Mindset>の人格と<Fixed Mindset>の人格が同居している。1人ひとりの中にも、チームの中にも、組織の中にも。

☆だから、<Fixed Mindset>な状態になるたびに、再び<Growth Mindset>を立ち上げる勇気を絶え間ぬプラクティスによって身につけて、何度も脱皮するのである。それが成長だし、本当のオープンマインドだし、ポジティブな言動なのである。

☆そして、学校組織の中で、教頭というポジショニングは、常にGMとFMのダブルバインド状態に投げ込まれている。そして、それを超えるミッションがある。教育の質と経営の安定。つねにどちらを優先するのかというプレッシャーをかけられ、自分も学校も<Fixwd Mindset>に陥る危険性がある。

☆そこを乗り越え、教育の質と経営の安定化を持続可能にする創発を行う<Growth Mindset>を立ち上げるにはいかにしたら可能か?これが今回のテーマだったのだ。

☆もちろん、教頭だけではなく、人は皆同じ事態に遭遇する。しかし、その局面はやはり具体的には違う。研修は具体的な局面を創らければ意味があまりない。

☆そこで、上田先生による画期的な<Grpwth Mindset>のプラクティスを行うと同時に、そのエッセンスを学校の大きな領域である授業にそれをどう埋め込めるか現場の先生方とコラボレーションすることにした。

☆今回コラボした工学院の先生方は、授業改革を学内で牽引しているリーダーだが、必ず、改革の時には<Fixed Mindset>のメンバーが現れる。それは世の常であるが、時に、心が折れそうになる時もあるだろう。

☆しかし、人はGMとFMの両面をもっている。どちらか一方に偏狭頑迷に偏っているメンバーもいる。しかし、必ず氷解できると信じて前に進む。それができるのは、<Growth Mindset>を共有する仲間がいるからだ。

☆だれかが折れそうになった時、それを支える仲間だ。そして、その支え方が、互いを讃えあったりするだけではなく、<プラクティス>をその都度新たに創出するのだ。

☆その<プラクティス>が固定されるとまたFM人格が出現する。だから、常に新しい<プラクティス>を創ろうと話し合う。そのプロセスがGM人格を生み出す。

☆実は、今回も、ワークショップは未規定のまま行われた。はじめの3時間だけプログラムは決まっていたが、それとて、そのプロセスで変化した。変化がないワークショップはGMを生めないのだ。

☆では、どうやって変化したのかというと、教頭先生方がプログラムを遂行している合間を縫って、さっと集まって、現状の把握と様子をダウンローディングして、姿勢が前に向かっているか、創造は起こっているか、没入は続いているか、プレイフルになっているかなど対話する。

☆だから、想定していないところで、休みが入ったり、もっと話し合う時間をとろうとかプログラムは変化していくのだ。そして、今回のように、この手のワークショップが長時間になるときには、参与的オブザーバーが必要だ。

☆ファシリテーターチームによるリフレクションは、さらに外からモニタリングする必要があるからだ。写真をとりながら、参加者の表情や様子とファシリテーターの関係を映し出す作業をする。その合間にときどき、ファシリテーターが寄ってきて、今こうなっているんですよ、これおもしろいですよねとボソッと語っていく。その瞬間が大切だ。

☆第三者に表現することで、FM人格が生まれてくるのを撃退できる機会を要所要所で創っておくという仕掛けは、一般にはなかなかできないが、今回はそれも埋め込んだ。

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