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強烈に動き出した私立中高一貫校 首都圏模試センター主催新市場拡大セミナーで(4)

☆しかしながら、システムの正当性や妥当性はどうするのか?新市場増加の情報取集、データ化がまず必要だし、システム化されていることが重要だ。前回まで、これら2点の首都圏模試センターの努力について紹介してきた。

☆そして、ここが北氏と山下氏の極めて恐ろしいところなのだが、巻き込む渦の力を発揮するということなのだ。これは他の模擬試験会社にはない強みだ。

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☆他の模擬試験会社は、たとえば、偏差値60以下は論外ですとか、エントリするしないを分けたりして、排他的なのだ。あるいは、唯我独尊を悠々自適に進んでいるところもある。

☆ところが首都圏模試センターは、たとえ相手が御三家価値観にフィックスされていても、なんとか解氷しようと、惜しげもなくサポートする。それが魅力となって多くのン学校や業界人が巻き込まれていく。

☆今回も第3部は、第1部2部をウケて荒木校長と石川学院長のパネルディスカッションだった。それぞれ異なる手法で21世紀型教育を牽引するリーダーの登場である。首都圏模試センターはテストは実施するが、授業はやらない。だから、そこの部分は学校の先生方とコラボしながら巻き込んでいく手法。

☆荒木先生はIB(国際バカロレア)のDPプログラムのソフトを21世紀型教育にインストールしているし、石川学院長は思考コードベースのC1英語×PBL×ブレンディドラーニング×リベラルアーツの現代化という21世紀型教育機構型ソフトをインストールしている。

☆はじめに話題になっているミネルバ大学のサンフランシスコでのグローバルイマージョンプログラムのビデオを参加者と共有した。

☆この小さな大学が、ハーバードやスタンフォードのような巨人を揺るがすかもしれないという歴史的文脈の確認から始まった。

☆そして、実はミネルバ大学が本格稼働した2014年と中学入試の新市場が本格的に立ちあがったのは、同時期であり、教育イノベーションという意味で同期しているのだと。2020年に象徴される大学入試改革は、日本の枠組みでとらえていてはいけない。そう世界から眺めてみると、やはり変わらざるを得ないのだと。

☆そしてお2人とも、オンライン教育やブレンディッドラーニングの有効性を大いに論じた。会場はアクティブラーニングや英語4技能のよくある話を聞くことになると思っていたかもしれにが、お2人ともそれはもはやそれぞえの学校で当たり前の文化になっていて、グローバルネットワークを学内に結びつけるICTやウェブによる教育イノベーションについて語っていた。

☆こうして新市場でのソフトは実績を積み上げ始めているのである。まだない未来を語っているのではなく、未来はいまここにあるという話をしているのである。

☆そして、荒木校長は、こう語る。「千代田高等学院の生徒は、21世紀型教育という手法で、深いあるいは高次の思考力や豊かな表現力を身に付けることにおいて隣接しえいる御三家の1つ女子学院の生徒と差はなくなるだろう」と。

☆石川学院長も、「つまり、塾歴階層化領域では突出できないかもしれないが、それぞれの次元を形成してそこで学びを充実すれば、そこで突出した教育を実施している学校として市場で評価されるだろう」と。

☆もはや、20世紀型OSを捨てて新たなOSをセットして、突出しよう。御三家的な価値観をBeyondしようと呼びかけた。

☆コーディネーターは、僭越にも私が担わせて頂いたが、打ち合わせでは、シナリオなしというシナリオでいこうということになった。ミネルバ大学の歴史的意味というトリガークエスチョン以外はすべて、お2人の先生方のトークを拾いつなげていくパネルディスカッションとなった。

☆終了後、不思議にも15校の先生方が声をかけてくださった。瞬時に新しいことをやっているのだという情報提供があった。瞬間的に了解し合える新たな目標。やはり新市場のトルネードは巻き起こると実感した。

☆声をかけてくださった学校の情報を今後は追うことになるので、今後は、ホンマノオトにも新しい情報が加わるだろう。

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