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迫る!「第1回21世紀型教育機構静岡シンポジウム」【2】

9月3日(日)、静岡聖光学院で、「第1回21世紀型教育機構静岡シンポジウム」が開催される。静岡の名門男子校である静岡聖光学院は、今年21世紀型教育機構に加盟。予測不能な時代にあって、教育の真理を見失わないように、さらなる自己変容型知性をフル稼働することにした。

 

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(静岡聖光学院校長 岡村壽夫先生。同学院OBでもある。)

 

☆静岡聖光学院にとって真理とはキリスト教精神であるが、教育の真理は、その精神にのっとり自由に学問することである。中等教育にあって、教科書という枠組みの中で学ぶことは大切ではあるが、必ずしも自由に学問することにはならない。
 
 
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☆したがって、同学院の伝統として岡村校長先生は、自由に学問する校風を大切にしている。シンポジウム当日は、岡村校長先生は、21世紀型教育の根源である「未来を創る自由人」について語る。静岡聖光学院はいかにこの自由に学問する生徒を育ててきたのかその奥義を聞くことができるだろう。
 
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☆さて、そのさらなる挑戦、飛躍は具体的な教育活動では、どのように設計されているのだろうか。以前説明会でお聞きした副教頭・教務部長田代正樹先生の話から、私なりに思うところは、≪個人研究→ゼミナール→学問研究プログラム→個人研究→ゼミナール→学問研究プログラム→・・・≫というカリキュラムの循環がマネジメントされているのではないかと推察する。
 
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(副教頭田代先生も同学院OB)
 
☆もともと普段の授業はPBL型の要素が濃かったので、個人研究における学び方の基礎はできあがっている。21世紀型教育を推進するうえで、ここの両者のつながりはより深くなり太くなる。
 
☆そして、ゼミというチームワークによって、多角的複眼的に思考できるから、個人研究の幅がでてくる。独りよがりにならない論文編集ができるわけだ。しかし、そのレベルをたんに教科書の枠を超えることができたで終わらせずに、OBである東大や京都大学の教授とコラボして学問研究プログラムも作っている。
 
☆与えられた探求テーマをあらかじめ調べ思考したうえで、キャンパスにいって、プレゼン→議論→再編集を繰り返す。この試行錯誤、プロトタイプーリファインの繰り返しという学びのプロセスが、個人研究の学びのスキルや思考スキルを自己陶冶することになる。
 
☆そして、この個人研究の方法や探求の深さをどんどん自己変容していくことこそ、自由に学問することではないか。
 
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(副校長星野明宏先生は、3年でラグビー創部史上初の全国大会出場を果たしたことで有名。電通時代は、スポーツプロデューサーとして敏腕をふるう。)
 
☆そこで、21世紀型教育機構に加盟し、PBL型授業をより学内に浸透し深めるために、学院全体を学習する組織化した。そして、アカデミックスキルの基礎であり、知の枠組みである「思考コード」作成に、教師一丸となって、取り組んだ。
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☆知の枠組みを見える化することによって、気づかないうちに頑なな思考になっている自分をモニタリングできるわけだ。自由に学ぶための知の枠組み。この枠と自由というなんともパラドキシカルな仕掛けが、実は本当の自由の翼を獲得するために一時必要なのである。
 
☆20世紀型教育においても、学びの自由は目標だった。憲法や教育基本法にもその精神は謳われている。しかし、知の枠組みを見える化し、子供と共有してこなかったために、「知識・理解」という小さな枠の中に押し込められてきた。
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☆21世紀型教育は、自由に学ぶ子供たちを、その小さな枠からはばたかせる使命がある。校長岡村壽夫先生は、「未来を創る自由人」というテーマで、副校長星野先生は、「世界標準の静岡聖光学院の教育」というテーマで、その使命の実践的な展開について大いに語られるだろう。

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