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私学展で響いた第5の波の音とは?②

☆前回、成立学園と聖学院、国学院久我山の先生方のしなやかな自然な対話の身のこなしについて紹介した。この身体性は、たまたまではなく、NVC(Nonviolent Communication)のコードが脳神経系から末端神経にいたるまで埋め込まれている。この言動と真逆の言動は、VC(Violent Communication)コードが埋め込まれている。したがって、学校選択者は、学校の教師文化がNVCコードによるものなのか、VCコードによるものなのか要チェックということになる。
 
☆それはともかく、プログラミングは、書き込まれたコードの塊。もちろん、このシステムは人間の言動の背景にある暗黙知としてのコードを見立てたシステム。ICTの仕掛けやソフトのその仕組みは、ちょっと考えれば、人間の働きをコーディングしたものであるから、その由来は、人間の側にあるコードなのである。
 
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☆このことにいち早く対応したのが工学院だ。「思考コード」を4年前に制作し、PBL型授業や多様な行事で活用している。それ以降、首都圏模試センターが多次元型偏差値「思考コード」を創出し、すでに成績表に埋め込んでいる。
 
☆そして、さらに三田国際、和洋九段女子、東京女子学園、静岡聖光学院と続々制作するようになっている。
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☆もともとは、しかし、聖学院が「思考力テスト」を開始したことに端を発している。同校は「思考コード」とは呼ばず「ルーブリック」という表現をしているが、いわゆる場当たり的なローカルルーブリックではなく、メタルーブリックだから「思考コード」と同様の質のものだ。
 
☆そして、この「思考コード」や「メタルーブリック」なるものを創出するにはメタ認知的なリフレクション能力が必要なのだが、10年以上前からこれに注目をしていたのが、当時教頭だった国学院久我山の現校長今井先生なのだ。
 
☆突然でてきたわけではなく、このようなプロセスの積み上げがあって、新しいものはできる。だから改革がまだ時期尚早だなんて嘯いていてはいけない。学校選択者は選択眼をよくよく磨いてほしいものだ。
 
☆その選択眼が、また多くの私学を刺激する。偏差値や大学合格実績だけの選択眼では学校文化を壊していくことにもなりかねない。それは、自分の子供の未来を壊すことになる。
 
☆学校選択という意思表示は、かくして日本を変える大きな機会でもある。

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