注目校の中でも、「自己変容型知性」チームあるいは「学習する組織」はさらに注目。結局「思考コード」があるかどうか。
☆C1英語×PBL×高次思考×ICT×リベラルアーツを実践しているかどうかが本物かどうかの差異で、今ではそれは説明会に参加したり、その学校のサイトを見ればわかってしまう。
☆しかし、そのような教育環境をリサーチするだけではなく、本当にその環境が良質かどうかまで見破るにはどうしたよいか?
☆それは、説明会にけばだいたいわかるが、その学校が柔軟で深い思考力をもっている教師がいるかどうかとシェアとリフレクションというキーワードがたくさんでてくるかどうかで判断がつく。
☆つまり、常に自分で自分を超えようという自己研鑽する教師であり、それをサポートする組織であるかどうか。つまり自己変容型知性のチームが学習する組織を形成しているかどうかである。
☆もしそのような組織であることを共感できなかったら、おそらくその学校の中では、次のような雰囲気が流れているといえよう。引用は、上記写真のピーター・センゲ著の「学習する組織」から。社員は、教員と置き換えるとよい。
1)短期的な指標に焦点を絞る。
2)目に見えないものを低く評価する。
3)上司を喜ばせることで出世する。
4)恐怖によるマネジメント
5)経営陣が目標を設定する。
6)社員はその目標を達成する責任を負わされる。
7)専門的な問題解決が重視される。
8)意見の分かれるシステム的な問題軽視される。
9)相違は解決すべき問題である。
10)対立は表面的な調和のために抑制される。
11)マネジメントとはコントロールすることである。
12)「マネジメントの三種の神器」は、計画、組織化、コントロールである。
13)人々の間の競争は望ましい業績を達成するうえで不可欠である。
14)人々の間に競争がなければイノベーションも生まれない。
15)断片化
16)局所的なイノベーションが広がらない。
☆というわけで、これらを払しょくするために「思考コード」をチームで考案している学校があるわけだ。首都圏模試センターなども、自己変容型知性のチームが学習する組織態となっているわけである。思考コードをチームで創出すると、上記の16項目はすべて乗り越えられる。
1)短期的な指標に焦点を絞る。→多角的複眼的に指標をみることができる。
2)目に見えないものを低く評価する。→見える化する。
3)上司を喜ばせることで出世する。→フラットな関係、生徒中心主義。
4)恐怖によるマネジメント→シェアによるマネジメント。
5)経営陣が目標を設定する。→目標はコミュニケーション。プロジェクトチームで。
6)社員はその目標を達成する責任を負わされる。→責任を共有。
7)専門的な問題解決が重視される。→アンチ専門主義。
8)意見の分かれるシステム的な問題軽視される。→ジレンマこそ創造的問題解決。
9)相違は解決すべき問題である。→相違は寛容に受け入れる。
10)対立は表面的な調和のために抑制される。→創造的問題解決で。
11)マネジメントとはコントロールすることである。→モチベーションを引き出すこと。
12)「マネジメントの三種の神器」は、計画、組織化、コントロールである。→柔軟。
13)人々の間の競争は望ましい業績を達成するうえで不可欠である。→多様性。
14)人々の間に競争がなければイノベーションも生まれない。→多才協働イノベーション。
15)断片化→俯瞰
16)局所的なイノベーションが広がらない。→神は細部に宿る。
☆というわけで、「思考コード」の存在は、その学校が「自己変容型知性」の塊であり、「学習する組織」であることの象徴なのである。
| 固定リンク
「21世紀型教育」カテゴリの記事
- 新しい対話の時代 自然と社会と精神とAIの循環ネットワーク (2023.08.12)
- 石川一郎先生のメタファー対話(2021.08.22)
- 学習指導要領の再定義の必要鵜性?(2020.08.28)
- ホンマノオト21に移動します。(2018.07.25)
- 【聖学院 生徒の未来を創るコンフォートゾーン(2)】(2018.06.28)
最近のコメント