学校選択の目【11】医学部進学のキャリアデザイン
☆さすがに、医学部を進路先に考える場合、領域横断的な医療現場のリサーチはすると思う。しかし、上記の学校では、知識としてはやっているだろうが、キャリアデザインのプログラムとして進路指導の中に位置づけられているかどうかは心もとない。
☆生徒が、主体的に調べて、オープンキャンパスなどに参加して、そのようなことを学ぶだろう。京都大学などは、このような領域横断型医療のワークショップを開催しているようだし。京大医学部の特色入試などは、一応領域横断的な思考力入試になってはいる。
☆しかし、その多くは、医者と医学をあまり明快に分けていないで、医者になることが目的になるのではないだろうか。そうなると、合格するための受験勉強ということになる。
【図B】
☆しかし、JGなどの場合は、医学をめぐる領域横断的な観点の見ならず、その領域がさらに、自然と社会と精神にどうつながっているか内省するプログラムが可視化されている。
☆礼拝が、そういう問いを投げるし、自分を見つめ自分がどう変容していくのか、徹底して内省し言語化していくプログラムが中学校3年間実施される。
☆そのとき、彼女たちは、領域横断どころか、一見関係ないような事象と自分の興味と関心のある事柄(ここでは医学の例を挙げているのだが)が結びつくことに気づく。それが自己変容に結びつく。
☆自己変容とは領域横断で起こているうちは、まだ自己主導型知性なのである。MITメディアラボのテーマでもある「アンチ専門主義的な領域」を探求対象として見出すキャリアデザインこそ、世界を変えることになる。
☆もちろん、この世界は、いわゆるいろいろな国の集合体である世界のみを意味しているのではない。自分の世界、時代に通底している世界観など多様な意味を示唆しているのだが。
☆ここら辺は、神崎先生と今度議論してみたいところだ。
☆いずれにしても、医学部合格の多い学校と偏差値は相関している。そして、その場合、20世紀型教育が通底している。これでは、学歴社会や塾歴社会のパラダイムは変わらない。
☆医療関係のキャリアデザインのプログラムを徹底的に変える必要がある。その際、聖学院がモデルになるだろう。
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