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学校選択の目【15】聖徳学園 世界に誇れる私立学校(2)

☆品田先生は、学校改革本部長であり、エグゼグティブICTディレクターである。まず一般の学校ではこのようなタイトルはない。聖徳学園の改革は、そういう意味で、突出しようとしていることを示唆している。
 
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☆もともと、同校は、「2名担任制」や「スクールカウンセラー」の先進的なデザインをしている。世界各国と結びついたグローバル教育も行っている。だから、教える―教わる関係よりも、共に学ぶコミュニケーション関係がすでに形成されてきた。
 
☆だから、アクティブラーニングやタブレット1人1台へのシフトもやりやすい土壌があった。しかし、スタイルは先進的でも、まだまだ突出しえちるとは限らない。エッ、これ以上何をやるの?そう思われるかもしれない。しかし、それは日本国内を見ているだけだから、そう感じるにすぎない。
 
☆グローバルな世界から日本をみたら、もっと日本文化はインパクトがあるし、一方で、まだまだ日本の教育は世界に影響を与えられない。
 
☆かくして、学校改革本部長として、ICTのリーダーとして、聖徳学園の根っこの日本文化の強みを拡張し、世界を変えるインパクト教育を行うために、突出した改革を構想しているのが、品田先生であり、それを決断しているのが伊藤校長である。
 
☆MITメディアラボの所長伊藤穣一氏が、昨年「9プリンシンプルズ」という本を出版し、最近翻訳本が発行されたが、これは伊藤氏の考え方の新たなまとめで、それはすでに今まで随所で語られてきたことだ。
 
1 権威より創発
2 プッシュよりプル
3 地図よりコンパス
4 安全よりリスク
5 従うより不服従
6 理論より実践
7 能力より多様性
8 強さより回復力
9 モノよりシステム
 
☆当然、品田先生の学校改革やICTによる教育の破壊的創造のベースには、この9つの考え方は織り込み済み。前任校で、実際にこれをベースに教育改革を行い、その業績が文部科学省に表彰されたほど。
 
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☆そして、今ではその当時より、もっと多くの情報や多くの外部人材とのネットワークを融合しておもしろい突出したアイデアを聖徳学園で実行しようとしている。
 
☆そのアイデアの一つが、ラーニングコモンズのデザインからそこでのプログラム創出までトータルなディレクションをし、そこを画期的なSTEAM教育の拠点としようとしていることだと思う。
 
☆自治体や大学、他校と連携していろいろなプログラムを実施しているが、この新しい日本版APなど学習ポートフォリオをオンライン上で行うプロジェクトにダイレクトに結びつけることもできるはずだ。想像を超える何かおもしろいことが起こるに違いない。

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