改革が進む学校の教師の特色 (4)聖学院 21世紀型教育アクレディテーションにチャンレンジ
☆しかし、一方で大切なことは、このような研究会で生まれた気づきや可視化された学びの理論や構造化のエッセンが実際の授業で行われているかどうか。
☆一般に、アンケートなどの調査票に基づく検証はなされる。これは量的リサーチで、その数字をどのように今後の授業や教育改善に生かしていく役に立つものである。
☆思考力入試、PIL×PBL、C1英語、ICT、リベラルアーツの現代化については、現場でリフレクションループや生徒の反応によってどこまで深く考えているか量的リサーチでは見えにくい部分もある。
(内田先生の技術の授業。生徒は一人ひとり木工作品のアイデアを設計図に表現している。完全なるフロー状態。)
☆そこで、聖学院は21世紀型教育機構加盟校なので、21世紀型教育のアクレディテーション調査チームに検証を依頼した。
☆3名の調査チーム(PBLのデザインナー、帰国生を中心とするキャリアデザイナー、ICT教育のデザイナー/教育リサーチャーとして3人とも活動しえちるが、以上の3つの得意分野を有している)が、23クラスの授業を非参与的監察手法でリサーチ、その後、清水副校長と伊藤豊高等部部長とインタビューした。
☆そして、ディベート、ディスカッション、対話、没頭、ICT、主体性、批判的思考・創造的思考までの深さが検証された。21世紀型教育としてのクオリティを担保していることが証明された。
☆もちろん、聖学院の清水副校長及び伊藤豊高等部長は、これで満足はしない。結果レポートを参考にさらなる進化を目指すという。
☆アクレディテーションの認定コードはかなりレベルが高いので、たいていの場合はなんちゃって21世紀型教育校とかローパーフォーマンス21世紀型教育校と評価されてしまう可能性大。
☆麻布や開成でさえも、もしこのアクレディテーションリサーチを行ったら、ローパフォーマンス21世紀型教育となってしまうぐらいだ。
☆この事実に今の中学受験市場は目が開かれていない。このギャップが聖学院が魅力的であり、人気が高い本当の理由だ。
☆それに依頼といっても、聖学院が調査日を指定するのでは意味がない。9月以降やりますよという約束だけで、日にちは機構が直前に指定してくる。よって、普段通りの授業のリサーチとなる。
☆伊藤豊先生は、授業の質を高めるために学内一丸となって創意工夫していくことにチャレンジしていくこと、それが教師も生徒も新しい価値を生み出していくことだ。それは同時に、私たち一人一人が人間の新しいかけがえのない意味を見出すことであり、内省的な学びこそが拠点だと。
☆生徒の内面を満たす学びの拠点づくり。生徒が大きく成長する心の泉の生成。真実の教育がここにはある。
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