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第5の波いよいよ 時熟80%

☆教育がいよいよ第5の波を迎えようとしている。公立私立問わず、多くの先生方や教育関連企業の方々が、セミナーやカンファレンスを企画実施し、教育哲学者まで呼んで、議論するようになったが、そこでのテーマは、やはり一斉授業かグループ学習か、両者の有機的結合かという話を経巡っているからだ。

 

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☆もはや一斉授業でいけるという教育者はいないだろう。いよいよ次のステージが準備されていると感じる。いまさら20世紀型教育を標榜することもできず、21世紀型教育にシフトせざるを得ないという物理的事情もあるが、実際に人間力なるものが変化し、というより先鋭的な人間力をできるだけ多くの人々が陶冶しなければならない時代がやってきたために、いわゆる一斉授業では、その広がりを促進することができなくなったということなのだ。
 
☆グループ学習や個別対応が求められているというのは、何も落ちこぼれをなくそうという話ではない。一握りの天才やリーダーに付き従う人間ではなく、みなが天才でリーダーなのだという時代なのである。
 
☆しかし、ここに至ると、改革のパラドクスで、なら一斉授業になっても構わないねとなる。一人一人が自分なりに探求していくのだから、同じ才能者ではないのだから、一斉授業かグループ学習かはあまり問題ではない。
 
☆新しいステージ=第5の波が、こうして生まれる地点に達した。パラドクスが現れると、それを乗り越えるウネリがでてくるのが歴史というものだ。その地点の沸騰を時熟という。
 
☆しかし、まだ80%で、20%波が生まれるエネルギが足りない。
 
☆それは、今語っている先生方や企業の方々は、あまりにも素朴認識論だったり、素朴体験論だったり、素朴芸術論だったりするからだ。カント以前の考え方にフィックスされているからだ。
 
☆教育哲学者を呼んでも、せいぜいヘーゲリアンウェイどまり。これでは、明治から大正期ににはやった哲学者の地平でしか語れない。
 
☆しかし、若き哲学者は世界にも日本にもいて、彼らはそこを乗り越えようとしている。そこから教育を眺めれば、先述のパラドクスを乗り越えることができる。あと20%だ。そのエネルギーを有している「中間世代」の若手教師がたくさん出現している。
 
☆いよいよだ。圧倒的な教育のパラダイム転換の波が訪れる。

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