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AIと共生する私立学校(1)

☆昨日9月25日(月)、工学院大学新宿キャンパスで、イノベーション教育(グローバル・ICT活用)研究部会(日本私立中学高等学校連合会)による「全国私立中学高等学校私立学校専門研修会」が開催。
 
☆テーマは「未来をつくる教育を目指して~進化するAIをどう活用するか~」。一般財団法人日本私学教育研究所理事長吉田晋先生(日本私立中学高等学校連合会会長、富士見丘学園理事長・校長、文部科学省高大接続システム会議メンバー、前中央審議会メンバー、21世紀型教育機構理事長)の主催者代表挨拶から始まった。
 
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☆吉田先生は、会場の参加者に、生徒1人1台タブレットやラップトップをもって、アクティブラーニングをやるのは当たり前の時代になってきた。先生方の多くもすでに行っている志の高い先生や、あるいは、これから取り組もうと意欲をお持ちの先生方が集まったと思うと語りかけた。
 
☆そして、公立学校と私立学校の大きな違いは、助成金や補助金の多寡であり、たとえば、公立中高一貫校や小中一貫校のように、一人一台のPC環境をすぐに整えられる予算がでる公立学校と経営上相当創意工夫をしながら、それでも先進的なICTを活用した学びをつくりだしている私立学校とでは、教師のモチベーションに違いが出てくるだろう。
 
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☆そのような違いがあるからこそ、創発的で先進的な教育はいつも私立学校から生まれてきた。イノベーション教育においても、AI社会に向けて、子供たちが豊かに生きていけるように、いっしょに努力したい。
 
☆いずれにしても、少子高齢化でデフレの時代、ただでさえ、私学は補助金すべてで賄うことはできない。多くの私学が困難と向き合っている。にもかかわらず、未来を創るイノベーション教育に先鞭をつける先進的な教育に挑戦しているのが私たちだ。
 
☆上からの教育改革ではなく、私学は自らの内側から目の前の子供の未来を強烈支援する使命が湧き出ているからである。
 
☆2020年の大学入試改革の行方は、そうすぐに楽観的に順調に進むとは思わないが、4技能英語と思考力が中心になってきたことだけはたしかだ。この新しい学びの導入は、AIとは親和性がある。どのようにAIと思考力や英語4技能の学びをリンクさせられるかは、それによって、子供たちの学びの探究がさらに深まり、社会や世界を自分たちの頭と行動で動かしていけるかどうかに大きくかかわってくることだろう。
 
☆今日、最新のAIに関する情報を共に学び、新たな教育活動に役立ていただきたいと全国から集まった私学の先生方に檄を飛ばした。

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