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学校選択の目【5】Global Immersions たとえば関東学院六浦

☆今、国際理解教育という言葉を使っている学校は少なくなってきた。グローバル教育という言葉に置き換わっている。
 
☆どちらも同じような意味だろう、趣味の問題だと思われる方もいるだろう。間違いではないと思うが、とはいえ、やはり言葉を変えるとき、学校は意味の違いを、学内で議論するものだ。
 
Kgm
 
☆たとえば、関東学院六浦の場合、「グローバル教育」というネイミングを使用。サイトを見てみると、英語教育と「グローバル教育」は明快に分かれている。
 
☆これは、国際理解教育とグローバル教育と英語4技能教育の違いを考えるうえで、参考になる。
 
☆おそらく国際理解教育は、異文化理解教育と同意義で、「理解」というのが実に巧妙なキーワードだったに違いない。国際理解教育では、英語教育が前面にでてこない。英語は受験英語でよく、特に興味のある生徒は、語学研修で英語力を伸ばし、そうでない生徒は、異文化理解という修学旅行の世界バージョンだった可能性がある。
 
☆ところが、グローバル教育は、たんに異文化理解で終わることなく、海外の人々といっしょに何かを行なったり、作ったりするアクションを起こすところまでプログラムになっている。
 
☆関東学院六浦も、ニュージーランドに行ったり、カンボジアに行ったり、カナダに行ったり、世界の自然、社会、精神の在り方にどっぷり浸り、そこで自分は何ができるのか、どんな貢献ができるのか、今までの自分を変容させるまでの学びを体験する。
 
☆そのためには、英語で考え、表現するところまでいかなければならない。それゆえ、英語教育は、従来の受験英語では役に立たない。そこでB2レベル以上の英語4技能教育となるのだ。
☆つまり、グローバル教育と英語4技能は明快にその目的が違うが、相互につながっている。国際理解教育は、そこが曖昧だった。
 
☆もちろん、外部検定試験のスコアが大学入試で代替されるケースもでてくるので、結果的にはグローバル教育や英語4技能教育は、大学受験にも役に立つ。
 
☆しかし、国際理解教育とは違い、受験勉強を超えている。当然、そうなると、PBL型の自分の道を追究し世界を変える自分を見出すことになる。もちろん、その学習ポートフォリオが、2020年大学入試改革以降、またまた役に立ってしまうのだが。
 
☆とにも、関東学院六浦のグローバル教育と英語4技能教育は、英語イマージョンを超えるグローバルイマージョンの新しい学びを開く挑戦である。

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