学校選択の目【27】「麻布・武蔵」と「開成・駒東」と「工学院・聖学院」との違い ミネルバ大学を軸に
☆おおたとしまさ氏の著作≪名門「武蔵」で考える東大合格より大事なこと≫には、実に重大な武蔵の生徒の思考力に対する考え方が記述されている。それはおおたさんと生徒が対話している箇所にある。引用しよう。
「いま世界で分断が進んでいる気がします。グローバル化が進んでわかり合おうとした結果、反発しちゃってるっていう流れだと思うんですけど、最終的にはお互いの価値観を認め合える人間にならないといけない。武蔵の三理想に結び付けて言うなら、それは東西文化融合を為し得る人物ということですよね。そういう人物になるためには、もっともっと自分のことを相対化できる人物にならなきゃいけないわけですよ。武蔵という恵まれた環境で教育を受けるってことはすごく大事ですけど、座学をしているだけじゃダメ。いくらニュースで自分とは違う立場や考え方の人たちがいるって情報だけを見聞きしても、それが自分の血肉とはなりません。」
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