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アサンプション国際中高 生徒が生徒自身を考えるPBL型授業広がる

☆アサンプション国際中高のPBL(Project Based Learning)は、生徒が生徒自身を考える授業。同じPBLでもProblem Based Learningとか、世に広まっているアクティブラーニングは、先生が与えた問題を考える。環境順応型知性より、与えられた問題を解決するProblem Based Learningとか、世に広まっているアクティブラーニングのほうが、まだ自己主導型知性を形成するから、21世紀型ではあるのだが、結局はまだ自分を超えられない。
 
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☆協働的とかコラボレーションとかいったとき、自己主導型知性では、まだ勝ち負け論理が前提になりがちで、グループワークはできてもチームワークはなかなか成り立たない。
 
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☆よくグループワークという言葉が無造作に使われているが、それでは、互いにメンタルモデルをさらけ出し、互いに尊重して和して同ぜずで動きながら、同時に友情や隣人愛に満ちているman for othersを形成しにくい。Project Based Learningは学習する組織としてのチームワークを遂行する拠点であるのだ。
 
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☆アサンプション国際は、カトリック学校として、このことを意識している。もちろん、そう簡単にはいかないから、教員研修や授業研究を行っている。そして、日本全国のカトリック学校のリーダーであり、21世紀型教育改革推進リーダーである高橋博先生(聖パウロ学園理事長、被昇天学院副理事長)は、アサンプション国際中高の3ポリシーに、このPBLを一気通貫し、自ら考える自分を考えて、自分を他者と協力して問題を発見し、問題を解決していけるように頑なな自分を解氷していく自己変容型知性を育成していくカトリック学校の使命を全うしようとしている。
 
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☆多様性を受け入れるには、英語ができなくてはならない。英語といっても受験英語ではない。高次思考レベルの議論ができる英語を使えるようにならなければならない。それゆえ、理科や数学まで英語で授業を行う幅広い英語イマージョンを実施している。
 
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☆また、英語のみならず高3の現代文でも、グローバル社会の矛盾を確かめ合い、パラドクスをどう乗り越えていくかPIl型(ペアで対話して深めていく。そのあとで教師が解説していく)授業などを遂行している。今年の高3は、高3になって初めて21世紀型教育改革に出会った生徒であるが、その恩恵を浴するだろう。
 
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☆高2の英語も、パーフェクトに高次思考を英語でトレーニングする授業だ。9月11日の日ということもあり、9・11の事件とドイツの反差別主義の活動のビデオを見て、いったい何が起こっているのか?そのことは何を意味しているのか?あなたは何をするのか?そして、最後には時空を超えた2つの歴史的事件に共通する背景を見いだす。fact→opinion→doing→reflectionという論理→批判→創造→脱構築という過程の中で内容を深めていくPBL型授業を行っている。
 
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☆数学などでも、作図をしながら仮説を証明していく、つくる→話し合う→振り返るというループでPBL型授業を展開している。
 
☆授業研究には、江川校長も参加し、休み時間ごとに先生方にフィードバックしていく。このようなPBL型授業を拡張している様子を知った受験生・保護者は、昨今、この種類の授業で大学合格実績を出している学校が増えてきていることを知って、アサンプション国際中高を選択すべき学校として注目し始めた。学校説明会の参加者は中学校も高校も倍増している。
 
☆アサンプション国際中高の21世紀型教育改革が成功するかどうか、全国のカトリック校は見守っている。すでに静岡聖光学院や清泉、香里ヌヴェール学院のように改革に舵を切っている有望なカトリック校もあるぐらいだ。
 
☆再びカトリック学校が世の光となることを大いに期待したい。
 

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