改革が進む学校の特色(4)改革速度の意識のギャップ
☆図Dのように、それぞれが、それなりに改革活動を行っているという意識がある中で、プロジェクトチームの速度意識が速い場合、たがいに思惑がうまれてしまいがち。
☆プロジェクトチームは周りが遅いとか、経営陣は甘いとか言い出すこともある。各分掌の教員は、俺たちだってやっているのに、生意気なとなりがち。経営陣は、両方のバランスをとろうとするのが一般的だ。
☆こうして、改革のパラドクスは起こる。みな改革の活動をしているのに、崩壊していく。これは、一瞬のスキが、自己変容知性を自己主導型知性に後退させることになったから起こる。
☆みんながんばっているのに、矢は四方八方にばらけて、大きなベクトルができない。こういう場合は、プロジェクトチームが、経営陣と戦略会議を定例的に実施して、得になることは何かを共有する。
☆また、同僚とは、最初プロジェクトチームがコーチングシステムを伝播し、同僚同士で自立したコーチングシステムが循環するように仕掛ける。改革活動を行っている場合、その意識のギャップはあっても、学ぶことそれ自体楽しいことであり、そう感じた瞬間「得」になるものをゲットした感覚になる。
☆そんな誘導的なといわれるかもしれないが、背中を押すだけでは、最初は飛べない。ぐるぐる頭の中でめまいがしていて、先に進めないでいるわけだ。少しグライダーのように引っ張ってあげることも必要だ。いずれ、自ら飛べる感覚に移行する。
☆こうなってくると、内側のモチベーションが燃えてくるから、速度意識のギャップはうまっていく。
☆そして、何よりイライラしていたプロジェクトチームこそが、包容力人材の拠点へと成長していくだろう。
| 固定リンク
「21世紀型教育」カテゴリの記事
- 新しい対話の時代 自然と社会と精神とAIの循環ネットワーク (2023.08.12)
- 石川一郎先生のメタファー対話(2021.08.22)
- 学習指導要領の再定義の必要鵜性?(2020.08.28)
- ホンマノオト21に移動します。(2018.07.25)
- 【聖学院 生徒の未来を創るコンフォートゾーン(2)】(2018.06.28)
最近のコメント