改革が進む学校の特色(1)一丸となるということ
☆そのために、創発的民主主義に舵を切れる「正義」を生み出し、仲間を見つけ、a cocerted effortをしようよと。
☆日本語にすると協調的努力ということだろうが、コンサートという言葉を使っているところが、なんか動的で、いや直前まで舞台裏でバタバタしている様子など、もっと幅広いイメージが思い浮かぶ。
☆学校改革も同じだ。お披露目や説明会などコンサートよろしくばっちり決めるのだが、直前まで、そして終了するやすぐにまた、バタバタしはじめる。それを全部含めて一丸となるということを意味する。
☆学校改革がうまくいくには、理事会、校長・管理職、プロジェクトチーム、各分掌に属する教師の改革意識の時間や空間、そして教師力が、シェアされシンクロしていなくてはならない。改革の目標の考え方は、おそらく伊藤穣一氏の「9プリンシプルズ」にほとんど表現されてしまっているだろう。
☆だから、あとはやるだけなのだが、そのとき何をやるかだけでは、改革は進まない。改革の動きの時間が加速しているという意識がぴったり意気が合う必要がある。
☆目の前の意識の空間の密度が高くなっている実感を共有する必要がある。そして、教師力は「9プリンシプルズ」で動ける力が同期していなくてはならない。図Aのように。
☆しかし、なかなかそうは簡単にうまくいかない。たとえば、図Bのように、理事会は改革に理解を示さず、改革プロジェクトのメンバー以外は、無関心というケースもかなりある。
☆私立学校の場合、オーナー経営である場合が多いから、株式会社のように、理事会を変えることは難度が高い。それゆえ、図Bの場合、校長・管理職、プロジェックトチームが、プロトタイプをつくりながら、検証していく一方で、仲間を巻き込んでいく作業そのものが改革行動になっている。
☆しかし、巻き込めなかったとき、校長・管理職、プロジェクトチームの教員は、理事会にひっくり返され、その学校を飛び立たねばならないこともままある。
☆しかしながら、飛び出した方は、勢いがある。正義がある。移動先でもっと激しい改革を行える。それを前提に迎え入れられるからだ。そこで、改革を望んでいた教員と新たなメンバーがコンサートよろしく協調努力をするのだ。シナジー効果が表れる場合が多い。
☆だから、私は、改革者が外に出ることは何も心配していない。出た瞬間はなんらかのダメージを食らうが、すぐに回復して、もっとラディカルに改革を進める。先を見れば、こういうことが激しく起こることが、実は日本の教育のためになるかもしれない。
| 固定リンク
「21世紀型教育」カテゴリの記事
- 新しい対話の時代 自然と社会と精神とAIの循環ネットワーク (2023.08.12)
- 石川一郎先生のメタファー対話(2021.08.22)
- 学習指導要領の再定義の必要鵜性?(2020.08.28)
- ホンマノオト21に移動します。(2018.07.25)
- 【聖学院 生徒の未来を創るコンフォートゾーン(2)】(2018.06.28)
最近のコメント