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学校選択の目【6】塾の軸が変わる

☆塾も動き出している。学究社の社長が河端氏に変わったり、首都圏模試センターが多次元偏差値としての「思考コード」をガンガン広げ始めたり、盤石のはずの大手塾が軸をシフトしようとしているという話が舞い込んできたり。
 
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(「第1回21世紀型教育機構静岡シンポジウム」で行われた思考力セミナーで、聖学院の本橋先生、静岡聖光学院の先生方・在校生と協力して、受験生の振りかえりで、思考コードを実際に使用。その様子を語る首都圏模試センターの取締役山下一氏。単一偏差値を多次元偏差値にモードチェンジしている受験業界の気鋭のリーダー。)
 
 
 
☆いろいろな噂はカッコにいれて、理屈で考えてみれば、当たり前の話だ。だれが、学歴社会=塾歴社会の牢獄に顧客を入れていてそれでいいのだと居直れるものだろうか。
 
☆それに、三大模試とSAPIXの模試は、偏差値が全然違う。これはすなわち、すでに多次元偏差値のことを示唆していたのだが、業界はその意味の差異をとらえ返してこなかった。
 
☆だから、盤石のはずの大手予備校が、先見性を発揮して、サバイブのために、多次元偏差値的な軸を探し求めるのは当然。しかも、ENAが、意識はしてやったわけではいないだろうが、適性検査型入試で利益をあげて、盛り返したから、がんがんこの領域を攻めてくる。
 
☆これすなわち、新中学入試の領域。ますます多次元偏差値の軸の動きが市場ニーズになっていく。
 
☆もちろん、盤石のはずの大手予備校は、別の軸といっても結局は広尾のような御三家の受け皿校や、灘の受け皿校を探すということはあり得る。
 
☆子供にとっての希望なのか、自分の会社にとっての希望なのか、それは知る人ぞ知る。
 
☆一方、首都圏模試は、従来型の偏差値の模擬試験も実施しているが、多様な模擬試験を開発し、多次元偏差値を活用し始めた。もともと、日能研の公開模擬試験とカリキュラムテストはコンセプトの違うテストで、多次元偏差値と親和性があるが、その自覚はいまのところ、前面にだしてはいない。
 
☆「教科コード」という考え方も日能研はいちはやく実施していた。しかし、統合コードとしての「思考コード」には、当時、時代がまだ要請していなった。
 
☆首都圏模試センターは、時代の要請に敏感に応えたのだろう。
 
☆いずれにしても、学歴社会=塾歴社会の軸でよいという時代は過去のものとなったという新しい認識が大手塾や模擬試験会社でなされている。
 
☆学校選択指標も当然影響を受ける。ご自分の学校選択が時代の要請とズレているかどうか振り返ることも必要である。

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