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学校選択の目【28】富士見丘SGHクオリティ 文科省高評価

☆昨日10月1日、富士見丘学園は文化祭で学校説明会を実施。その中で、校長自ら受験生&保護者に大切なメッセージを2000字強の文章で贈った。
 
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☆吉田校長は、富士見丘学園の教育の質を先生方と一丸となって毎年磨き上げ、国際的な名門私立学校と十分肩を並べられる教育を創りあげてきた。吉田先生はじめ先生方は、そのことに内なる自信と誇りを持ってきた。しかし、それをことさら表明することはなかった。
 
☆しかし、今回は外の機関、特に文科省が、その教育の質をSGH指定校として高評価をしたわけである。このことは、同校の長年の実践が、公の機関に認められたのであるから、そのことを知らせることは、在校生のみならず、受験生にも同校を選んだ自分に誇りをもってもらう意味で、とても重要だと判断したのだろう。
 
☆学校の評価は、教師と生徒がいっしょに取り組んできた気概と行動などすべてに対する評価でもあるからである。
 
 
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☆かくして、「今年度評価 東日本№.1のSGH私立校へ是非ご入学を!スーパーグローバルハイスクール中間評価結果を受けて~学校長メッセージ~」と題して、自信かつ責任をもって教育の質の高い自分の学校に学びに来てほしい旨を高らかに謳ったのである。
 
全国の国公私立高等学校4,907校の中から、全体の2.5%に当たる123校(国立12校・公立73校・私立38校)だけが指定され、本校もその1校として本年3年目を迎え、指定期間の中間年にあたることから、文部科学省の中間評価対象校56校の一つとして評価が実施されました。その結果が9月29日に公表され、本校は6段階評価の上から2番目という高い評価となりました。(詳細につきましては、文部科学省のホームページをご参照ください)。「これまでの努力を継続することによって、研究開発のねらいの達成が可能と判断される」というもので、今回この上位2評価の中に選ばれた東日本地区の私立校は、本校だけという高い評価を得ることができました。この事実は、本校が日本をリードするグローバル教育推進校であること、文字通りのスーパーグローバルハイスクールであることの証であり、今まで実践してきた新たな21世紀型教育が認められたものと自負しております。
☆プログラムの多様性、先進性、先見性はたしかに凄い。しかし、とにかく凄いのは、学校説明会で関根教務部長も語っていたが、すべての生徒が豊かな言語としての英語を学べる環境があるということと高大連携先である大学のラインナップが他校ではなかなかできないハイレベルの連携だということだろう。
 
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☆すべての生徒が豊かな言語としての英語を学ぶことができる環境とは、ハイレベルのテキストがあるとか、ネイティブスピーカーの外国人教師が多いとか、TOEFLやIELTSに取り組んでいるとか、留学のシステムがしっかりしているとか、海外研修が多いとか、そういうことではない。
 
☆いやもちろん、同校には、これらすべてがあることは確かなのだが、学校の在り方それ自体が、グローバルな環境そのものなのである。帰国生が多いということもあるが、中学から英語を学んで、C1レベルの英語力を身に着けられるのは、学校生活そのものが常にグローバルな環境にどっぷり浸っているグローバルイマージョンの状態になっているからだ。
 
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☆だから、連携する大学やNPOの組織も、同校で行うプログラムにおいて、そこでかかわる学生や大学院生もスカイプで議論する生徒も多様な国の人々である。
 
☆シンガポールやマレーシア、台湾のフィールドワークでの学びや3か月留学などでは、英語イマージョンという感覚ではなくグローバルイマージョンなのだ。生徒は、もちろん、英語力を高めようとはするが、それ以上に深い学びを共有する思考力や判断力、表現力、教養などをしっかり身につけなければならないということを幾度も痛感し、幾度もチャレンジする。このようなグローバルな環境に包まれている富士見丘で、6年間の探究的で協働的な学びに身を投じられる生徒は幸せである。

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