学校選択の目【36】 聖学院と女子聖学院 コラボ研究会(1)
☆スクライビングプロセスによる授業研修や授業コーチングは、いろいろな学校で頼まれてやっているが、だいたい参加した先生方の多くは、Growth Mindsetが広がり、現実的な新たなデザインやスキルが生まれる。そしてシェアできる。
(21教育企画部長児浦先生の学習する組織構築への気概とその精力的な動きには脱帽!)
☆しかし、30秒ベースのリフレクションループを頻繁につなげ広げていける学校はそうない。もちろん、参加者が固定されていると、慣れてくるので、できるようになることは確かだ。
☆ところが、聖学院のこの研究会は、そのときに時間の都合がつく先生が参加するから、いつも参加されいる先生とはじめて参加してみたという先生の両方が混在する。
☆今回は、沖縄研修旅行でいつもの先生方が参加できないということで、新しい先生方が多かった。そこで、いつものDyadだけではなく、Faceting Imaginationを組み込んでみた。
☆英語と理科の授業のスクライビングなので、「グローバル」と「聖学院メタルーブリック」を自分だったらどう結びつけるかというDyadを行ったあとに、すぐに、チームごとに、Faceting Imaginationを行ってみた。Dyadで収集した情報に限定して、聖学院のグローバルのマインドマップをつくる作業。
☆チームごとに特徴が表れたので、すかさず30秒リフレクション。3つのチームの図の特徴をワンフレーズでまとめるという作業。
精神型
知識型
実現型
☆という3つがでてきた。3つのチームは聖学院と女子聖学院の先生方で構成されているので、この3つの面を統合したSomethingがあるという話で、いよいよスクライビングプロセスのステージに進んだ。
☆このように30秒リフレクションループが上昇していくのは、おそらくメタルーブリックという共有基準がすでに聖学院にはあるからだろう。工学院でもやはりインプロリフレクションはぐるぐる回るのは、思考コードというメタルーブリックが共有されているからだ。
☆そんなことを思っていた時、社会科の日野田先生から、ほかの団体で同じようなことをやろうとするとき、そこにはメタルーブリックあらかじめあるわけではないから、そのときはどうなるのかと鋭い問いを投げかけられた。
☆実におもしろい。少し話し合って、逆があってもいいという話になった。スクライビングプロセスで、その場のメタルーブリックを生み出す。
☆あとから考えてみると、これはスタンフォード大学のフェターマン教授(今は自分でアソーシエ―ションを立ち上げていると思うが)のエンパワーメント評価手法の最初の段階の基準作りに置き換えることができるなあと。
☆実践の中で、理論が裏付けられていく。さすが聖学院の先生方は視座が大きい。
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