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学校選択の目【44】教育力のテトラ指標

☆いよいよ学校選択の大詰め。そろそろ併願戦略を80%は決めて、過去問の傾向分析と対策をきちんと行う時期。模擬試験の平均偏差値と合格か否かが、結果としてズレてみえるケースが結構あるが、それは過去問の傾向と対策の仕方によって、生まれる場合が多い。

☆さすがに今日、偏差値で学校を選ぶ人は少ない。偏差値はあくまで合格するかどうかの確率の目安で、模擬試験型でない思考力型入試は、その確率がズレる場合が多いのは言うまでもない。

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☆したがって、そのためには、併願戦略をある程度決めて、入試まで実際には3か月切っているから、その限られた時間の学習戦略を見直す必要があるだろう。
 
☆さて、偏差値ではないとすると、やはり教育力の違いだろう。もちろん、校風とか交通の便だとか重要である。しかし、実は校風は、教育力に建学の精神と教師力を掛け合わせたものが醸し出す雰囲気である可能性大。
 
☆最終的には実際に説明会に行って雰囲気を感じるのが学校選択では大事だが、同一入試日で、雰囲気も似ている場合、迷う。そんなとき、やはり教育力を分析してみるのもよいだろう。
 
☆また、実は学校選択は、最後まで迷うものだし、どたんばになって、新情報が入って、迷い始めるときもある、しかし、その学校の説明会はすでに終わっているなんてこともある。というか意外と多いのである。
 
☆そんなとき、教育力を4つの視角からみる教育力のテトラ指標が役に立つかもしれない。その学校で行われている4技能英語教育をB1、B2、C1の3つのレベルに分析してみる。思考のレベルを「知識・理解」「応用×論理」「批判×創造」の3つのレベルに分ける。知性の発達段階を「環境順応型」「自己主導型」「自己変容型」の3段階に分けてみる。そして「リベラルアーツの現代化」。これはまだ、始まったばかりで、分析するほど複雑化していないから、2020年ごろには、レベル分けできるだろうが、今は未分化のまま。
 
☆リベラルアーツの現代化は、哲学とSTEAM教育の関係総体で出来上がる。これが出来上がったとき、その学校はおそらくものすごいことになっている。IBどころではなくだろう。
 
☆それはともかく、今のところ、どこのレベルまで到達しているかを、単純に足し算すれば、3+3+3+1で10点満点になる。このテトラ指標のスコアは、すでにこのホンマノオトの≪首都圏模試「保護者会」レジュメ in 工学院≫で160校分掲載している。
 
☆教育力のテトラ指標(EPTI)は、あくまで私の視角にすぎないから、絶対的なものでもないし、信頼性があるのか、大学の教授のお墨付きはあるのかと言われても、さあと回答するしかないのだが、参考にはなると思う。
 
☆それに、説明会に訪れたり、学校サイトを見たり、各種受験情報メディアを見たりしたときに、照合してリフレクションするのに便利だ。学校選択メタ認知指標でもあるのだ。スコアをつけてみたら、私と違うということも大いにあるだろう。そのときは、ぜひご自分を信じてほしい。
 
☆保護者同士などでディスカッションしてみてもよいかもしれない。また、保護者会の時よく私に質問してくださる方がいらっしゃるが、私にとっても、よい学びになり、お互いに新たな発見もあって、よき機会でもある。

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