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21世紀型教育機構 グローバル教育コミュニティへの準備(2)

☆2014年10月から、文科省は「実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関の制度化に関する有識者会議」(座長:黒田壽二 金沢工業大学学園長・総長)を開催し、実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関の基本的な制度の在り方について、審議を行った。
 
 
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☆少子高齢化、生産労働者の激減という高度経済成長期とは違う労働人口問題の難局をどう乗り越えるか?このままいけば、グローバル経済に追いつけない日本の経済構造が悪循環のスパイラルからぬけだせない。
 
☆もはや大企業は、グローバル経済圏でものづくりの競争で勝たねばならない。そのためには、国際会計、英語、IT高度技術、グローバル企業の構造を創らなければならに。それには高度人材が必要。しかし、その大企業に携わる人材は労働生産人口の30%も占めない。
 
☆であれば、旧帝大と早慶は、超高度人材育成の大学にし、それ以外は、国内のサービス業を少ない労働人口で回せるIT技術とインバウンドに対尾できる英語力を身につける新しい高等教育機関をつくろう。ITと英語が必要だから、専門学校も新しい高等教育機関に包摂して、すべての高校生の技術を底上げしようということだろう。
 
☆そうしなければ、この新しい高等教育機関で目標にしている高度人材は、海外からやってきて、日本の労働者は、そこでの職を失う。
 
☆そして、地方創生がうまくいっていないから、そこにも貢献する高度人材をつくろうということのようだ。今までの短大でできそうなものだが、短大でシェークスピアをやってるようでは、実践的でない。そこを変えようとしても、大学はなかなか変わらない。そこで、「制度」として強制しようと。まあ、そこまでは言っていないのかもしれないが、理論と実践を懸け橋する新しい高等教育機関であるにもかかわらず、リベラルアーツをないがしろにせよというのは、そういうことだろう。
 
☆この有識者会議の方向性を決定づけている有識者は、冨山和彦氏であることは間違いない。会議で、次のような表を提示している。
 
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☆この流れにあって、G大学とL大学という方向性が色濃くなってきた。これに対して産業界からは大歓迎され、大学側からは批判されている。しかし、冨山氏の論理実証主義的な論の組み立てに、ロマンチックな大学側の批判は、あまり有効ではない。グローバル企業のコンサルをやってきて、企業の立て直しをやってきた実績のある冨山氏の提言は、産業界ではうけるばかりである。
 
☆とにかく、G大学は、グローバル大企業人やエリート官僚養成のための超高度人材育成をやらなければならない。L大学は、今までのような中級レベルの技能の労働者ではなく、高度人材を育成しなければならない。高校生を底上げしなくてはならないという流れ。
 
☆もはや大企業と中小企業という分断ではなく、GとLの分断にシフトしたわけだ。しかしながら、「モノ」と「コト」という「要素還元主義」と「関係主義」を分断し、前者をGに後者をLにというが、実際には、両方とも「モノ」である。
 
☆というのも、「コト」を学ぶにはリベラルアーツの足場がどうしも必要だ。しかしながら、これは、海外のグローバル企業や官僚が身に着けている基礎学問である。理論と実践を架け橋するのは、リベラルアーツであって、新しい高等教育機関ではないだろう。
 
☆日本の教育がOECD/PISAからモノとしての技術を取り出して普及させているように、つまり、OECD/PISAにかかわっている背景の有識者のリベラルアーツ的素養を汲み取らないで、この新しい高等教育機関と高大接続を行う企て(本人たちはリベラルアーツ的素養がないから仕方がない)いるように、日本の教育は、どんどん危険水域に進んでいっている。公立学校は、全国学力調査テストやOECD/PISAを推進している産業に与しているから、ここから抜けることができない。
 
☆したがって、全国の9%の私立中高一貫校と現代化リベラルアーツ型の21世紀型高等教育機関との接続を考えるグローバル教育コミュニティを創らなければならにという使命を21世紀型教育機構は引き受けたわけだ。そのような21世紀型高等教育機関を探していくと、現状では国内では多くを期待できないから、海外も射程に入れざるを得ない。もちろん、自分たちで創ってしまうということもやらなければならないと。
 
☆それで、「グローバル高大接続準備教育」を構想している。グローバル大企業と世界のローカルを結ぶグローバル市民企業を統合できる人材育成ということ。そのために、中高では、まずC1英語、PBL、ICT、リベラルアーツの現代化(哲学×STEAM教育)をベースにする。
 
☆これは、新しい高等教育機関×リベラルアーツの現代化に相当する21世紀型教育である。このレベルの中等教育機関でないと、「グローバル高大接続準備教育」は創ることができない。21世紀型教育機構は、そのようなグローバル教育コミュニティを目指している。
 
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