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【メモ】これからの私立中高一貫校の在り方と教育の質

☆いよいよ新しい政治経済をベースにするグローバル時代が姿を現し始めた。相変わらず格差を広げる経済活動もあるが、格差を解消するグローバルシチズンの経済活動が広まりつつある。近代化は、産業革命や市民革命などが織りなす形で生まれ、光と影がぴったりと接し合いながら進んだ。
 
☆グローバリゼーションは、その近代化の極致点であり、同時に近代化の影の部分の払しょくをめぐって知の進化の出発点でもある。したがって、現状、近代化の影の部分が噴出していることも確かだ。だからこそ、その解明と解決を時代は強く要請している。
 
☆そして、その知の進化は、教育によるものであることはいうまでもない。しかし、それが進化であるからこそ、学校などの在り方を変え、教育の質が豊かにする動きに転じるはずである。
 
☆近代化を推し進め、同時に格差を拡大した20世紀型教育は、そのシステム上の欠陥を是正する動きになっている。全体主義vs民主主義、集団主義vs個人主義、規制vs自由、社会民主主義vs新自由主義などのパラドクスが近代化の過程には内包されてきたわけであり、その均衡をめぐって20世紀型教育は模索をしてきた。
 
☆しかし、21世紀型教育は、その均衡ではなく、新しいグローバルな政治・経済・教育のシステムに移行し始めた。それは実は再び「正義」という数学的配分のシステムである。
 
☆今まで「市場」というシステムは、この正義による配分が自動化できるシステムであるという前提だったが、実際には、その正義がある種権力によって作動してきたために、どうしても偏りがでてしまった。
 
☆しかし、その正義の配分システムを数学的システムに置き換えることによって、格差が解消されることになる。正義と数学は、実はすでにプラトン―アリストテレスの時代から提唱されてきた。「比」という概念がそれである。19世紀まで、この比の概念を幾何学として発展させてきたのが数学の歴史であるが、ルネサンスから始まった複雑な諸関係の方程式化が、全盛になったのは19世紀末からという最近の話なのだ。
 
☆それが、コンピュータの発明によって、より拡大したのが20世紀末である。21世紀は言うまでもなくAI時代になるから、今まで計算できなかった複雑な政治経済活動を関数処理できるようになる。
 
☆この複雑でシンプルな数学的思考は、どこで養われるかというと、いうまでもなく学校である。ところが、今の教育の在り方では、数学がすべての生徒に共有されるシステムになっていないのは明らかで、ここにシステム欠陥が明快に存在している。
 
☆数学的思考とは、難問を解ける力ではない。たとえば、小学生で学ぶ面積の出し方が、「積分」の考え方によって理解ができるという「置換操作」ができるかどうかみたいな思考スキルの話である。
 
☆三角形の内側に3辺に接する円を描いた幾何の問題はよく出題されるが、そもそもここに微分を考える発想があることに生徒は気づいているだろうか。おそらく、解答を求めることに偏向して、そのような数学的思考を習得しないまま高校生になっていく。ここにシステム欠陥があることは明らかだ。
 
☆このような数学的思考は、数学の得意な生徒や数学の専門家の特権ではないのに、現状はそうなっている。これからは、グローバル市民一人ひとりの権利であることが認識されるようになるだろう。今はそういう認識はない。ここに格差が広がる原因が横たわってきたわけだ。
 
☆知識や情報の格差は、意外にも理系文系というコースの分断にあったともいえる。
 
☆さて、この分断システムを払しょくするには、教育はいかにして可能か。その一つのヒントが、ミネルバ大学のアクティブラーニングフォーム(ALF)にある。
 
☆このALFは、イギリスの大学のチュータリングや欧米大学のゼミ形式のPBL授業の究極の形である。そして、欧米のエスタブリッシュな学校が、そのシステムの準備システムとして、12人から20人くらいのサイズのクラスで、対話と議論を中心に進行してきた授業の在り方である。
 
☆このシステムを実施しているクラスが、現在の日本の私立学校の中にもかなり形成されてきた。そんなのでは、大学合格実績はでないという必死の20世紀型教育の抵抗にあっているが、それが全くの間違いであることはもはや言うまでもないというところまできている。
 
☆教育費にかける予算配分の欠陥が、このクラス編成・この新しい授業を実現できない障壁となってきた。一部のクラスでしかできないことに対する根強い不公平感は、実に正しかったのである。私立公立問わず、この新しいシステムに移行できるように予算配分がなされなければならない。
 
☆しかしながら、いまここではできないのが現実というものだ。
 
☆したがって、そこに向かって、先に私立学校は動き始めている。来春、各学校のその新システムへの動きが有効であるというとが証明されるだろう。
 

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