八雲学園 破格の「柔らかい理想主義」の学校
☆たとえば、PBL(学習指導要領では、「探究」とか「主体的・対話的で深い学び」とか表現される授業と重なるところもあるが、もっと本格的。)型授業をやると決めたら、とことんやる。
☆「リサーチ―ディスカッション―プレゼンテーション」は、今まで多様な行事でやってきたことだが、それを普段の授業にコンパクトに収めることにした。上記の写真のように中1から高3まで、PBL型授業はやりにくいと言われている数学まで、徹底して行うのだ。
☆体育祭、文化祭、イングリッシュパフォーマンス、英語祭、英語劇、イングリッシュファンフェアー、百人一首大会、留学、修学旅行、海外研修旅行・・・数多くある行事は、それぞれ委員会ができていて、先生とコラボしながら自主運営できるような学習する組織になっている。
(英語でスキットを創作し、英語劇を即興的に演じる。クリエイティブな授業。)
☆それを授業に埋め込むだけだから、やると決めた瞬間から一気呵成にできたのだと思う。そして、英語教育も、イエール大学との交流や、姉妹校ケイトスクールとの交流、3か月留学、サンタバーバラ研修旅行など、破格の英語教育環境なのだが、それだとCEFR基準で全員がB1までしかいかない。B1で国内の大学受験準備は十分だったからだが。
☆しかし、ここにきて、イエール大学と3か月留学が、大学受験英語をはるかに超えて、世界の高校生と世界の問題を語り合い、提案をしていくことの重要性を身に染みて知ってしまった生徒は、もっとレベルの高い英語教育をとモチベーションを跳ね上げてしまった。
☆そこに行きつくまでに、グリー部という、今では最大規模の英語ミュージカル部ができあがってしまったほど。
(高3の生物。生徒は生命倫理について小論を書いている。ロイロで共有しながらも個人ごと先生が対応する夢のような授業)
☆そして、ついに、ラウンドスクエアという世界の本物のエリート教育を行っている私立学校コミュニュティにメンバー校として加盟した。3年かかって、認定されるに至った。それで、いよいよ共学校だ。世界標準の教育は、学力が高いだけでは認められない。男女平等は必須の条件。本当に世界の痛みを共有してともに解決していく世界市民としてのリーダーシップを発揮していくためには、ハイレベルな英語、ハイレベルな思考力、世界に貢献できるグローバルシチズンシップなどが条件となる。
(現状でも、チームに1台のPCは活用できる。)
☆昨年はドイツで、今年は南アフリカでラウンドスクエア国際会議が開催され、八雲学園もそれに参加してきた。その経験をした生徒にインタビューをしたが、異文化理解とか互いに思いやるというレベルのコミュニケーションを超えて、プラクティカルな世界貢献へのアイデアや考え方を学んできていた。詳しくはいずれ21世紀型教育機構のサイトでご紹介する。
☆そのインタビューに立ち会った近藤校長先生も、予想以上の生徒の成長ぶりに、この破格の新しい教育が、いかに有効なのか手ごたえを感じたようだった。生徒のあまりの確かな変容ぶりに目がしらが熱くなっていたのは、実に感動的だった。
(ラウンドスクエア国際会議に参加して大いに活躍してきた生徒とともに。)
☆そして、ICTもやはりこれからは必要だ。海外の生徒との交流で、タブレット型PCなどを活用するのは当然になっている。遠隔地の連絡はメールだけではなく、最近はオンライン会議まで当たり前のように行うから、必須のツール。
☆そうなったら、徹底するのが八雲学園。来年からタブレット型PCを1人1台の環境にしていく。
☆そう変わったら、大学合格実績はどうなるのか?すぐそこを心配するのが、受験業界だが、今まで以上に出ると断言できる。このような教育環境で、英語がB2C1のレベルの生徒がたくさん輩出される。このことが何を意味しているか、むしろ受験業界の方々の方が簡単に予想できるだろう。
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