三田国際のように改革を成功させる方法
☆まず、大橋学園長のようなリーダーがどこにでもいるのかと思う。そして大橋学園長の大きなビジョンや深いSoulを共有し、学内の細部に広く深く浸透させる合理的でかつ愛情たっぷりの田中教頭のようなリーダーがどこにでもいるものだろうかと。
☆大きなビジョンと深いSoulと細心の注意を払って、隅々まで教育ソフトパワーのネットワークをつなぎひろげる見識と精神と使命感の塊が学校にあれば、たいていの改革は成功するのは、言うまでもない。
(すべての英語の授業はC1英語×PBL×ICTを土台として行われる。)
☆そして、大橋学園長も田中教頭も、政治経済社会の動きをデータを収集し整理し、21世紀型教育を先鋭的に進めるときに、エビデンスをきっちりリサーチしている。思考コードのみならず世界コードも学内で共有されているのだ。
☆そういう政治経済という時代を動かすエネルギー態の状況を世界コードを通して見極めることは、ビジョンを描くときには極めて重要だが、そんなリサーチを自ら行う経営陣は、教育業界では、そう多くはない。
☆かりに、リサーチしたとしても、それと教育を結び付ける経営陣はもっと少ない。むしろ、そのリサーチを自分は凄いだろうという自己主導型発言で終わるリーダーシップに欠けた発言をする人の方が多い。
(原田教頭の献身的で協働的な姿勢が、学内のネットワークを強固にする)
☆いや、実は改革が大抵の場合うまくいかないのは、恐ろしいくらい自己主導型の人材がその学校にあふれているということが多い。環境順応型の人材よりはましだが、自分の授業力や教育観をどうだアー!とばかり主張する。そこに生徒は不在なのだが、生徒の中にはそういう教師に引っ張られ、影響を受ける集団もいるから、そのような教師は、一部に過ぎないのに生徒や保護者を自分の教育の正当化をする盾とする。
☆そして、そのような生徒や保護者が改革に反対していると大きな声やSNSで主張し、改革路線の行く手を遮る。困ったことに、そんな自分に気づいていないから、ますます改革はうまくいかない。普通は手が付けられない。
☆だから、そこをぶち破り、生徒の学びにとって人生にとって何が最も必要なのかを考え、それをみんなで作り上げるために、自分自身も変わっていこうというチームベースの教師があふれ出たとき、三田国際のように成功する可能性が高い。
☆しかしながら、それでもまだまだ不足している。それはいったい何か?それがないから、リーダーチームの中でも日和ってしまう教頭、及び腰の教頭が現れる。そこから改革への集中力はそがれ、改革の意志は雲散霧消する。
☆三田国際の大橋学園長は、そこを実に巧みに組み立てた。いったいそれは何か?そここそが企業秘密であろう。マネしようとしてもまず普通はできない領域である。教育ジャーナリズムも教育コンサルタントもそこはタブーの領域。
☆大橋学園長がその領域の改善に力を注ぐ。その間、学内は田中教頭が教師と一丸となって改革への意志を確固たるものにしていく。そして、その若き田中教頭をしっかり支えるのが、原田教頭と今井教頭。そして各主任がいる。
☆リーダーシップとは何か?校長や教頭だけのリーダーシップだけでは改革は成功しない。多くの学校の主任は、仕事の分担や進捗を管理する調整役で、リーダーシップまで求められていない。それなのに、よくわからない縦社会で抑圧的社会を形成している。その垂直構造は、しかも、たんに情念的で、システマティックではないから、どうしようもない。
☆それは、怨霊がすみついているかのような学校なのである。その怨霊の除霊や悪魔払いをするエクソシストさながらのリーダーは、そうはいない。
☆だがしかし、改革手法を通り超えて、大橋学園長や田中教頭のような人間の生きざまそのものを見抜くことができるならば、改革を導くリーダーになれる可能性は開かれるだろう。
☆12月17日(日)、「第1回21世紀型教育機構千葉カンファレンス」で、お二人の息吹を感じる今年最後のチャンスはとても大切だと思うが、いかがだろうか?
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