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2018年首都圏中学入試 生徒募集動向を考える(12)十文字 グローバルコンピテンシーが育つ 

☆年末、GLICCで思考力講座を実施したことについてブログ記事が掲載されたし、私自身もホンマノオトで書いたが、この講座について、十文字の高瀬聡伸先生が、facebookに、こんなコメントを寄せてくださった。
 
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マインドマップ、マトリクス、ベン図、フローチャート。日本の学校教育ではあまり聞かない論理思考のフレームワーク。実は書店のビジネス書コーナーのコンサル関係やロジカルシンキング関係の書籍の中にはこれらがたくさん紹介されている。
 
残念なのは、日本においてこれらは、ビジネス書コーナーの一角で扱われているだけで、学校教育の中ではあまり触れられていない、ということ。
 
コンサル業界のフレームワークも、ブルームのタキソノミーも、アクティブラーニングのための思考コードも、どれも一本の線で繋がっている。
 
日本の学校教育の中にもこれらが思考や知性の重要なサブスキルとして認識され、幼少期から体系的、意図的、明示的に指導される環境が整うといいのになぁといつも思う。
☆なるほど、このような高い見識をもっているがゆえに、高瀬先生は「ENGLISH DISCOVER Ⅰ, Ⅱ, Ⅲ 思考力を鍛えるトレーニング」(教育開発出版株式会社)のような画期的な書の監修者のお1人なのだと思った。
 
☆高瀬先生ご自身、NT研究 ICT研究 関東代表、ESN事務局代表という外部コミュニティーを形成して教育界に貢献されている。このような外部ネットワークを学校につなげる教師がいる十文字という組織は、極めて柔軟で懐が深いのだろう。
 
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☆実際、アクティブラーニングという新しい手法を取り入れ実践しているし、その学びの過程でどのような思考力が養成されるのかも明らかにしている。つまり、論理的・批判的・創造的思考という「高次思考」まで養うことが明快に表現されている。
 
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☆そして、そのようなアクティブラーニングを通して養われた思考力によって、生徒が、どのようなコンピテンシーを身に着けるのかまで、きちんと見通しを立てている。
 
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☆アクティブラーニングをやっていますという学校は最近多くなっているが、思考力やコンピテンシーとの関係についてまで、システマティックにデザインしているところは、そう多くない。
 
☆十文字がそれを可能にしているのは、高瀬先生のようなグローバルコンピテンシーが高く、認知科学にも精通している複数の教師が協働して学びの組織を形成しているのではあるまいか。
 
☆中学入試も、思考力型特待、得意型特待など新しいタイプの入試を設定している。カリキュラムイノベーションが、アドミッションにも反映しているのが、何よりの証拠だろう。
 
☆伝統と革新。この統合ベクトルが教育の質を表現する。だから、この1年間の模擬試験のデータをみていると、十文字の志望者は、前年対比増となっている。
 
☆高瀬先生のような、外部環境と内部環境、伝統と革新の統合ベクトルを創発できるようなアダプティブリーダーシップを発揮する先生が、今後も増えることは、日本の教育にとって、つまり、子供たちの未来にとって希望となろう。

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