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思考コードとeポートフォリオのルーブリックは似て非なるもの

☆昨日は、「第1回21世紀型教育機構千葉カンファレンス」を開催し、多くの見識者とお会いできた。そして、懇談会、その後の会と進むにつれ、さらに議論が深まった。
 
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☆今回は、三田国際学園の教頭田中先生、香里ヌヴェール学院の石川学院長が、創造的破壊教育が出動する根底には、思考コードとかメタルーブリックがあるという話題を今まで以上に詳細に論じたので、懇談会以降は、この点に関する対話が多かった。
 
☆そして、最後まで一緒だった株式会社カンザキメソッド代表の神崎先生とは、今話題のeポートフォリオで活用されるルーブリックと思考コード/メタルーブリックは関連性があるのかという議論になった。
 
☆特に神崎先生は、クリエイティブキャリアデザインの実行者だし、今年も多くの成果をあがている真っ最中。eポートフォリオの最前線の情報をインタビューやフィールドワークしてリアルに収集してもいる。
 
☆その過程で、外国人の教授は、ルーブリックと思考コード/メタルーブリックの関係を理解していないようだという話になった。
 
☆なぜだろうと?当然、もともと大学にトランジッションするときのエンロールメント戦略が、日本とは全く別のもので、ポートフォリオ文化だから、ルーブリックそのものが、メタと具体は表裏一体で、切り離していない。
 
☆一方、日本は、そもそもポートフォリオとかルーブリックとか、入試システムの主流ではないから、それら自体がなんであるかわからない。米国のように、ナショナルカリキュラムが主流でない国では、教師のルーブリックの正当性・信頼性・妥当性に関する学問があるのに、日本の教育学部や心理学の世界で、学問されていない。
 
☆それで、独りよがりのルーブリックがでてきてしまう現実があるから、その正当性・信頼性・妥当性を担保するためにメタ的な思考コードやルーブリックを作らなければならなかったという事情がある。
 
☆それと、少なくとも私や首都圏模試センターが開発している「思考コード」は、学びのポートフォリオを第一義的な目的としていない。適用できるが、それは主たる目的ではない。
 
☆思考のプロセスフォリオが目的で、学びの成果物の配列にともすればなってしまう今のeポートフォリオというもlのを目指してはいない。
 
☆学びのポートフォリオは、すでに総合学習導入時に失敗しているから、それをサイバー上に移行したからといって、果たしてうまくいくかどうかわからない。
 
☆また「主体性」を評価し、認知能力評価を補完するものだと考えているようだが、そもそも認知スキルや非認知スキルを分ける必要があるのだろうか。
 
☆思考は認知スキルと非認知スキルの複雑系だから、思考力を評価できればそれでよいはずだ。
 
☆そして、思考力の場合こそ、そのプロセスフォリオが重要で、その評価方法を考案したほうが、実は公平性と効率性の葛藤をアウフヘーベンできる。
 
☆eポートフォリオを国家政策として実行する産官学プロジェクトが業務委託で動いている。税金の無駄遣いで終わるのは火を見るより明らかだが、ポートフォリオ的な発想は極めて重要だ。それと産官学プロジェクトが親和性があるかというと、まったくない。ジェダイとダースベーダーと同じような関係だ。ポートフォリオフォースは共有しているが、行き先は善と悪の真逆であるというメタファが思い浮かぶ。
 
☆2018年は、やはり教育の最後のジェダイの登場が望まれるのである。

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