キャリアデザインとしての学校選択
☆教育は金ではない、資本主義は敵だなんてときどき教師の口から聴くが、多くの教師が大好きな(意識しているかどうかわからないが)イマニュエル・カントも永遠平和の中で、平和は市場経済が安定していると訪れる。そして、はっきりと「金」の信頼性が成立している社会がベースだと語っているのにである。
☆強欲資本主義は困るし、新自由主義的な市場至上主義も困るが、格差なきモモ的資本主義やサムライ資本主義をみんなで創ろうよというのぐらいは、前提にしてよいのではないか。
☆そうすると、キャリアデザインというのも、人材市場で、どういう仕事に就くか、あるいは創出していくのかということになろう。
☆仕事に就くという場合、もっとも安定しているのは、国家公務員や医者という上級資格試験にパスするスキルが必要。そうでない場合は、起業家精神を養えるスキルが必要。
☆渡辺秀和氏の著書「 未来をつくるキャリアの授業 最短距離で希望の人生を手に入れる! (日経ビジネス人文庫) 文庫 – 2017/10/3」には、そのことが明快に論じられているのだが、すでに20世紀末、ソフトバンクや楽天、カルロス・ゴーンの日産などが誕生してから、終身雇用の瓦解と新たなキャリアデザインの予想はたっていた。
☆そして、その後のグローバリゼーション、SNS、AIなどのさらなるイノベーションによって、渡辺氏が書いている通り、現実のものとなった。
☆こうなってくると、御三家や東大を頂点とする学歴社会で優位に立とうとすることは、前者のキャリアデザインを描くことであり、後者の起業家精神やイノベーティブなキャリアデザイン描く場合は、21世紀型教育校を選ぶというように、鮮明にわかれてくる可能性がある。
☆今のところは、御三家に進んだからといって、全員が国家資格への道をいくわけではないし、21世紀型教育校に進んだからといって、全員が起業するわけではないが、2タイプのキャリアデザインの色の違いは明快になっていくことだろう。
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