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工学院 問いの探究

☆工学院は、教務主任、教科主任を中心に、クエストチーム(QTeam)というプロジェクトが動いている。国立大学の入試問題の分析を通して、問いを多角的に探究する。そして、各学年で、その問いを生徒が思考していくにはどうしたらよいのか、教科横断的に議論していく。
 
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☆今回は、今年の東工大の数学の問題と大阪大学の英語のライティングの問題を通して問いの探究を行っていた。
 
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☆(1)は、中3までの初等幾何の視点で、場合分けして、方程式化していく。この初等幾何の視点といっても点が移動するから複雑で、場合分けという厄介なカテゴライズのスキルが必要になる。
 
☆(2)は微積の問題なので、(1)で場合分けができていれば、あとは計算だけとなるが、カテゴライズというスキルと図を関数化するという置き換え操作スキルをふんだんに使う問い。
 
☆ニュートンが、幾何で微積を置き換えたように、古典的な数学的思考を活用する。入試の時もそうだったが、実際に紙が配布され、折りながら場合分けを考えていったという。
 
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☆東工大は、リベラルアーツの講座を開設したり、女子美とアートと工学のコラボをするなど、STEAM教育にも関心が高いが、もしかしたら、入試問題にもそういう素養をみる問いが仕掛けられているかもしれない。
 
☆工学院の先生方は、そこを予想し、思考コードのポジショニング、コンピテンシー、スキル、モチベーション分析をしていく。その分析が、教科横断的だったり、実際の授業に生かされる。
 
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☆工学院の授業はPIL×PBLで遂行されるが、先生方のミーティングやプロジェクトも同様のスタイル。じっくり耳を傾けた後は、大いに議論する。
 
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☆対話や議論は、真剣な表情と笑いがあふれる表情で満ちている。
 
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☆このプロジェクトが授業やテストに行かされている例として、今回の定期テストに入試問題をダイレクトに出題するというケースが、紹介された。大阪大学の英語の問題を中3に出題。ルーブリックできちんと評価していくのだが、実によくできている。
 
☆プロジェクトチームで、実際の生徒の解答が配られた。たしかに凄い。
 
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☆そして、もしこの問題が国語の入試問題だったらどうなるのかという視点で、国語の先生が考え方をプレゼン。フォームは似てくるが、コンテンツの深さが違う。それは、英語だから、国語だからではなく、日本の大学入試問題の制度上の問題。
 
☆生徒はこの点については、したたかに戦術を考案しなければならない。現実の矛盾をしりつつ戦術を考えるというのもサバイバルスキル。
 
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☆分析のプレゼンは、システム思考をベースにしている。実に効率がよく、それでいて非認知能力まで分析するという優れもの。
 
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☆今年になって、eポートフォリオの話が現実味を帯びてきた。しかしながら、まだまだどうなるかわからない。
 
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☆しかしながら、先生方は、思考コードやコンピテンシー、スキル、Growth Mindsetなどについてシステム思考で考察できるようになっている。「探究論文」などで、すぐにも生徒と共有もできる。したがって、eポートフォリオがどんなものになるにせよ、適応チャレンジはいかようにでもできると教務主任の太田先生は先生方にエールを贈った。
 

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