2018年首都圏中学入試(25)JG 初日出願で前年対比増。
☆やはり、絶大な人気。朝の礼拝から始まって、自分を見つめ、他者を見つめ、世界を見つめ、世界の痛みをシェアするといった「考える時間」がたっぷりある。
☆中1のオリエンテーションの段階で、すでに自然の中で神と人間の存在を考える時間が流れる。ディスカッションやプレゼンテーションの機会もある。リフレクションのループの中で、認知的能力と非認知的能力の両方にメタ認知が作動するようにプログラムされている。
☆もともと、入試の中で、面接があり、そのパフォーマンス型面接の段階から、自らを表現することが求められている。
☆同校のサイトに、中1のオリエンテーションの様子がアップされているが、生徒の感想も掲載されている。
☆その一人が、自分には、どこか不足しているところがあるから、JGに入学してきた。それを自覚して努力していきたいと語っている。
☆まるで、ハーバード大学のロバート・キーガンの著書「なぜ弱さを見せあえる組織は強いのか」を読んでいるかのようだ。この発想は、もともとは、聖書のコリント人への手紙の中の聖句「私は、キリストのために、弱さ、侮辱、苦痛、迫害、困難に甘んじています。なぜなら、私が弱いときにこそ、私は強いからです。」に由来する。
☆弱さを自覚できるから、自己成長できるのだと。JGの生徒は、環境順応型知性の持ち主ではない。すでに入学段階で、自己主導型知性の持ち主である。しかし、それでは、まだ何かが不足していると自覚する。そこから自己変容型知性へと成長していく。
☆そのプロセスは、ひたすら考え、論文を書き、物語に変換する技術を学ぶ中にある。論文はロジカルな思考力を、物語はストーリーテラーというクリエイティブな思考とリーダーシップをトレーニングする。
☆このような革新性こそJGの伝統である。進学力と革新力の合力は、JGにとっては普遍的であり、当たり前なのである。その魅力に引き付けられる潜在的な自己変容型知性を持っている受験生がこんなにいるとは。ここに、希望はあるということなのかもしれない。
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