2018年首都圏中学入試(27)開成 前年対比103.3%。
☆2013年から開成はハーバードを始めとするアイビーリーグなどの有名海外大学に合格者を多数輩出するようになった。
☆2020年大学入試改革に合わせたかのようだけれど、ずいぶん前から準備はなされていた。すでに1999年くらいから、そのような話題は学内で検討されていた。
☆授業も革新的なものに変わる可能性がでてきた。といっても、すでに化学や現代文では、ICTを活用したり哲学授業が展開していたりしていて、特段学校全体で研修をやろうなどとは考えられていない。
☆変えるも変えないも、教師次第というのが開成。しかし、新校舎建設趣旨を見てみると、その中に、こうある。
普通教室は、今後ますます多様化する授業形態に対応できる広さと設備としました。
☆アクティブラーニングのような授業も行えるように環境は整えておくということだろう。しかし、やるかやらないかは、教師の自由である。
☆したがって、開成の場合は、進学力と革新力の二兎を追うというより、どちらの可能性も教師が自由に設定すればよいという考え方で、大きなベクトルを組織全体で計画することはない。
☆しかしながら、進学力は、記憶力だとはだれ1人考えることはない。初代校長高橋是清の「学問は思考力を用いるのが最も貴い」という理念は、全員共有している。
☆かくして、この理念をフレームにすることで、大きなベクトルはすでにできているのであり、ブラウン運動よろしく、そこで教師が個性に従って、自由にやっていれば、開成は、結果的に、進学力と革新力を統合していることになっているのだ。
☆麻布や武蔵と決定的に違うのは、イギリス経験主義的な発想が土台になっているということではないか。この自由とベクトルの考え方は、麻布的な自由優越主義とも、武蔵のように学問としての自由ともどうやら違うようだ。
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