2018年首都圏中学入試(31) 東京女子学園 進学力×英語力×思考力
☆そのことを体験できる入試直前最後のチャンスが、1月27日の学校説明会×思考力入試直前対策講座×iPad授業体験である。
☆入試問題は学校の顔とは、受験の世界では人口に膾炙されてきたが、東京女子学園の入試はいずれも学内で展開しているものばかりだ。教科入試は言うまでもないが、思考力入試も、それに対応する授業がきちんと展開されている。
☆それは、同校のサイトの記事「【地球思考プログラム】アクティブラーニング・教科横断型授業レポ」に掲載されている。ぜひご覧いただきたい。
☆このPBL型授業は、梅香祭の催しとして、アイスクリームの販売を想定し、季節(温度・湿度)・客層・人件費・販売価格・アイスクリームの種類・宣伝方法などを考えることを通して、多角的な見方を養う。
☆歴史的な視点、科学的な視点、経営経済学的視点といった多角的見方。そして、リサーチ力、論理的思考力、創造的思考力など深い学びが行われいる。アイスクリームが遠くローマ時代以前から貴族が愛用していたなんて、知るだけでもワクワクしたに違いない。
☆チームで協働し、目に見えた成果を上げることで達成感を持ち、さらなる創造を目指すという自己変容型知性というキャリア形成にも役に立つ。
☆科目縦断型の授業で、国語、社会、理科、数学、技術家庭、英語が結集している。
☆最後は、マーケティングのために、PRのキャッチをチームで考える。上記の写真もその一つだが、シンプルなデザイン力と上品な言葉がすてきではないだろうか。
☆東京女子学園では、この生徒の思考力をどの教科でも俯瞰できる「地球思考コード」が共有され、各教科の単元ごとのルーブリックが、地球思考コードを具体化したかてちで実施されている。
☆この思考コードといわばサブ思考コード(ルーブリック)のシステムが、教科横断型の知性を統合し生み出すことができる。
☆2020年大学入試改革で、まだ中学入試まで浸透していない重要な情報にeポートフォリオがある。学びの履歴やどんな探究活動を将来したいのか生徒はクラウド上に記録していかなければならない。そのときに、どういう基準で、何を学んだのかを記入していかなければならいなからルーブリックが必要になる。
☆そのことに気づいたとき、思考コードとサブ思考コードの体系を準備していないところは、いい加減なポートフォリオしか書き込めない。このことに気づいている学校は、実はまだ少ない。
☆首都圏模試センターが「思考コード」を偏差値と併用しているのは、2020年の大学入試改革に直面する中学受験生に、今から用意をしておこうというメッセージでもあるのだろう。
☆ともあれ、大学入試改革があろうがなかろうが、真実の学力とは、もはや知識・理解レベルの思考力でないことはAI社会の訪れとともに明快になってきているはずだ。中学入試でそのことを避けて通るわけにはいかない。
☆東京女子学園は、その真実の学力に挑戦しているのである。その想いとシステム構築の物語について、2月18日、21世紀型教育機構の新中学セミナーで、同校教頭の落合先生が語る。ぜひ希望の学校の教育の質について耳を傾けていただきたい。
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