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2018年首都圏中学入試(33) 実践女子学園 現時点で前年対比142.8%。

☆実践女子学園は、首都圏模試センターによると、1月25日現在で、総数1,258人が募集。昨年881人で、前年対比142.8%。英語力と思考力などの革新力と進学力を統合する学校として、再び注目されている。
 
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(写真は同校サイトから)
 
☆革新力と進学力の二兎を追うのではなく、統合がなされる安定感が学内で広まっているのは、「対話」が大切にされているからである。
 
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☆上記同校サイトにある5つの女性像とそれを形成する4つの教育=探究×グローバル×ICT×感性が有機的に関連するには、対話が必要である。
 
☆日ごろの会話から論理的思考、クリティカルでクリエイティブな思考に深まり探究の道を拓くには、いうまでもなく対話=ダイアローグが重要。
 
☆また、対話が英語に転換されたとき、英語教育にとどまらず、グローバル市民の言語に転換され、そして、対話は、人間関係や自然と人間、社会の関係性を紡ぐ感性も育むシステムになる。
 
☆ICTは、そのような世界的視野の対話の過程において必要になるし、学びの履歴を記録するeポートフォリオにも活用できるが、これが、ストレートに2020年以降の大学入試改革にかかわることは説明するまでもないだろう。
 
☆進学力と革新力の二兎を追っているうちは、これまでの市場は反応しやすかった。だが、実践女子学園のように統合となると、理解が難しかった。しかし、その難局を踏ん張った結果、対話と統合の関係性に共感できる市場がようやくできてきたため、再び注目されるようになった。
 
☆私立学校の経営は、理想に舵をきったとき、大衆化した市場は、いったん離れる。しかし、信念をもって、教師一丸となって、踏ん張っていけば、やがて市場の中に眠っていた本質に対する希望を持っている人々が覚醒し、共感共振共鳴を示す時がくる。
 
☆特に、この激動の時代、何が自分の子供にとって大切かを考えることが大切だということに気づく保護者が増える。その層が実践女子学園に感じるものがあったのだろう。帰国生入試の前年対比が、首都圏模試センターのデータによると、194.4%。そこからも時代に必要な学校であることが了解できる。
 

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