2018年首都圏中学入試(41) 八雲学園 最高の教育
☆今年2018年4月から、八雲学園は共学校になるが、それに踏み切ったのは、「ラウンドスクエア」という世界40カ国のエスタブリッシュな私立学校どうしが最高の教育をつくる団体に加盟したからである。実は、加盟を認定されるのに3年を経た。IB同様認定期間が数年あるのである。
☆ラウンドスクエアと八雲生の活躍については、21世紀型教育機構のサイトの記事「八雲学園 グローバル教育3.0に転換」をぜひご覧いただきたいが、要は、IB(国際バカロレア)レベルの学校でなおかつノーブレスオブリージュを精神的基盤とする世界の学校といっしょに活動していくということ。
☆年に一度の国際交流という今までのプログラムとはだいぶイメージは異なり、日本の学校で、ここまでのグローバル教育を行うところはない。それゆえ、中学入試市場もまだその凄さにまったく気づいていない。同校が、進学力と革新力を統合するのは、当然で、その統合力が、すさまじくパワーアップするということなのである。
☆ラウンドスクエアの加盟校は150校ほどあるが、その加盟校が日本に訪れたとき、八雲学園にも訪れる。すでに、昨年4月に、ケニアのSt.Andrew’s School Turiの生徒29名が突然訪れ、国際交流を全校挙げて行った。
☆当然英語しか通用しないわけで、文化や世界の問題についてディスかションしたり、音楽などの芸術文化交流を行ったわけだ。
☆学校というのは、年間行事が決まっているものだが、この世界の学校との交流は突然の場合が多くなるだろう。こうなってくると、いつでも対応できるように、八雲学園のあらゆる教育活動をブラッシュアップしておく必要性がでてくる。
☆アメリカやイギリス、インド、オーストラリアなどから、日本に修学旅行に来た時に(といっても海外のエスタブリッシュの学校は、多くても30人前後でしか旅をしないが)、八雲学園を訪問をする。
☆もちろん、文化や世界の問題についてディスカッションするのはルーティンであるから、ラウンドスクエアの実行委員会は、八雲生全員が各人の世界観を掘り下げ、問題意識を高めていくための探究、「Baraza(バラザ)」と呼んでいる活動を行っていくのである。もちろん、英語でディスカッションできなくては根本問題についてシェアできない。
☆しかし、それだけではない。訪れた学校は、それぞれ特徴的な芸術活動やスポーツを披露するから、八雲学園もそうしなくてはならない。フェンシングを披露されたら、空手や剣道で対応しなくてはならない。
☆そのとき、共通体験だけするのではなく、それぞれのスポーツや武道の歴史的背景や特徴について語り合わなければならない。
☆したがって、進学指導、ボランティア、文化体験、部活、行事、授業などあらゆる教育活動で、それぞれの世界観や考え方、コンセプトについて、八雲生自身が英語で対話を楽しめかつ深めていくことができるようにしなければならない。
☆そういう環境が土台になったために、授業や行事における学びは、C1英語×PBL×ICTという条件を揃えることが重要になる。
☆そして、その結果、キャリア形成はできるし、プレゼンテーション能力・思考力・判断力は進化し続ける。さらに、ラウンドスクエアをはじめ、あらゆる教育活動は実行員会というプロジェクトベースで行っていくから、プロジェクトの企画・運営などをマネジメントするリーダーシップを育成することになる。
☆多様な行事があるため、八雲生全員が、なんらかのプロジェクトにかかわらざるを得ない。C1×PBL×ICTという学びの条件が、当たり前の学園生活になる。
☆21世紀社会は大変化の時代と言われているが、当然光と影は交錯する。そのとき、八雲生は、光の部分をもっと増幅し、一方で影の部分である世界の痛みを引き受け創造的に問題解決するグローバルプロジェクトリーダーとして活躍することになるだろう。
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