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2018年首都圏中学入試(10)2つのカトリック学校 横浜雙葉はどちらを選択するのか?

☆横浜雙葉の募集が締め切られた。前年対比79.2%。
 
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☆中学入試において、女子校が苦戦しているという背景はあるが、この減り具合は、やはり伝統を保守しているだけではカトリック校も市場から評価されなくなるということかもししれない。
 
☆同じカトリック校でも、大阪の香里ヌヴェール学院やアサンプション国際は、小中校とも応募者を倍増している。校名変更、共学化、21世紀型教育改革(C1英語、インターナショナル型英語イマージョン教育、PBLの実施、リベラルアーツの現代化、ICT教育など)という神様から頂いたタラントを豊かにしているのだ。
 
☆カトリック校の中では、21世紀型教育改革に批判的なところもある。しかし、その批判のよって立つところは、聖書ではなく、大学合格実績が出るか出ないかという学歴社会に加担するお話だ。
 
☆カトリック学校は、聖職者やシスターがだんだん引退してきているからか、そういう傾向なのかもしれない。マタイ25:14-17には、タラントを増やさないでただ守っているだけでは、評価されないとある。神様から頂いたタラントは豊かにしてなんぼだ。
 
 
☆カトリック学校の21世紀型教育校は、すべての授業において、すべての教育活動において、man for othersというキリスト教精神を浸透させることが目的である。それが、ミサだけは、その精神を大事にするが、授業は、宗教学校でない学校と同じでよいという風潮がある。
 
☆基礎学力は、大学に合格するためだけの知識ではないのだ。知識は世の光として活用できなければ、カトリック学校の意味がない。
 
☆カトリック学校で、英語など言葉は意思の疎通のための道具であるなどというところもある。ヨハネの福音では、そうはなっていないと思う。
 
☆カトリック校は、そのミッションに忠実に教育を行っていく必要がある。すると自然と21世紀型教育という豊かなタレントを創出する学校となるだろう。そうすれば、大学合格実績だって、今よりもっとでるだろう。
 
☆暗鬱とした予測不能な未来が広がることがみえてきたがゆえに、カトリック校には期待をしたいのだ。

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