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【速報】三田国際 2018年度中学入試結果 総数の実質倍率4.6倍!その背景にある学校選択志向性の変化。

☆三田国際学園の教頭・広報部長今井先生から、各関係者に、2018年度中学入試結果が配信された。それによると、出願者総数は3639名。受験者数は2079名。合格者454名。受験者総数に対する実質倍率は4.6倍となった。
 
☆偏差値が高くなり、敬遠されると予想されたが、多くの受験生が挑戦した。したがって、合格者は、昨年よりも100名ほど多く出している。実はこのことには、ある大きな変化が見え隠れている。
 
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(三田国際学園、渋谷教育学園渋谷は、複数回数なので、受験者総数で計算。)
 
 
☆三田国際以外の他の私立学校のデータを、首都圏模試センターのデータから抽出して並べてみた。
 
☆渋谷教育学園渋谷と併願される学校をいくつか挙げてみたが、三田国際学園もほぼ渋谷教育学園渋谷と類似する傾向になっている。
 
☆つまり、三田国際の併願も渋谷教育学園渋谷と同じ傾向になってきているのだ。渋谷教育学園渋谷でさえ、このぐらい合格者を出しておくことが、適性な留まりとなっているのである。
 
☆したがって、三田国際もこのくらい合格者を出しておかないと歩留まりが適性にならないと判断したのだろう。かなり謙虚な判断だが、偏差値の枠組みの中に、組こまれてしまったとしたら、その判断は正しいということになるかもしれない。
 
☆しかし、偏差値という基準ではなく、三田国際の価値という基準を志向する受験生/保護者が渋谷教育学園渋谷より多い可能性があるから、果たして従来の歩留まり率で計算してよいものかどうか。
 
☆従来のままでいくと、歩留まり率が高くなり、クラスが多くなる可能性もある。そうなると三田国際としては、痛しかゆしということになる。いずれにしても、今までのような歩留まり率の読みができないというのは、当然学校選択志向性の変化が影響している。
 
☆その変化が一体何なのか?その変化が教育の未来にどんな影響を与えることになるのか?2020年の大学入試改革とどんな関係があるのか?そもそもこの学校選択の志向性の変化には、第4次産業社会、AI社会への未来からの影響があり、2020年大学入試改革もその例外ではない。中学入試も同じことが言える。
 
☆ともあれ、その変化の波がどこよりも先に大量に押し寄せているのが三田国際である。このことは、多くの業界人が認めるところであろう。2月18日(日)の「新中学入試セミナー」において、そのリアルな変化の情況について、学園長の大橋清貫先生が語る。時代の精神を共有できる貴重な機会となろう。

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