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2019年大学入試問題の新フレーム(03)東大の生物と現代文

☆東大の生物と現代文の入試問題にも、前回同様の関係があてはまる。
 
 
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☆高温で伸長が促進される性質を植物が得たのは「自然選択」だとしたら、というのだから、この自然現象としての出来事を見ることはできない。
 
☆自由な発想で、かつ合理的に理論的存在構築をする以外にない。これも、進化論に関する知識を統合しながらも、物語り的存在を構築するということで、まさに創造的思考の面目躍如の問題だろう。
 
☆もちろん、この問題にいたるまで、東大は、「教科固有の知識」についても問うているのだが、次のような問題は、数学的論理的な問題で、まさに理数越境的な問題と言えよう。
 
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☆なんて美しい問題なのだろう。数式をグラフに変換するのだが、縦軸と横軸を変換することで、数式の変換をして、さらにグラフに変換していくという、置き換えスキルの連続問題。
 
☆縦軸、横軸の意味と、両軸のマトリクスでできるグラフの意味を了解しているかどうかというそれだけの問題だけれど、軸の取り方で、見えるものが違ってくるというシステムは、実は自然現象を多角的に見るトレーニングであり、それゆえイメージのシミュレーションができる。
 
☆見れども見えないものを構成するトレーニングということだろう。この美しさこそ、アートに通じる過程だと思う。STEAM教育の基礎は、本当はこういうところにあるのではないか。

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