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2019年中学入試の新フレーム(05) みんな集合天才型個人。

☆10代の天才といえば、史上最年少プロ棋士藤井聡太さんを思い浮かべるだろうか、それともFC東京U-18に所属している久保建英選手を思い出すだろうか。卓球の平野美宇選手かもしれない。10代から活躍しているフィギュア―スケートの宇野昌磨選手かもしれない。スノーボード 女子スロープスタイル・ビッグエアの鬼塚雅選手かもしれない。
 
☆昨年11月、フォーブスは恒例の「30アンダー30」リストを発表した。各業界に革新をもたらす若手600組を集めた同リストでは、20業界を対象に、30歳未満の注目の若手をそれぞれ30組選出しているが、その中に10代の天才も方を並べている。
 
Mita
 
(写真は、三田国際facebookから)
 
☆このようなメディアで毎日のようにとりあげられる天才だけでなく、世の中には、天才がその力をプレゼンする多くの機会が設定されている。たとえば、アプリ甲子園もその一つで、慶応義塾湘南藤沢高等部の西村佳之さんが優勝している。そして、準優勝が上記写真の三田国際学園高等学校の山口響也さん。
 
☆また、工学院大学附属中学校の生徒たちが、平和教育の一環で制作したビデオ作品が、2今月、アメリカ合衆国で開催される「プロビデンス・チルドレンズ・フィルム・フェスティバル2018」でファイナリスト選出という快挙を成し遂げている。
 
Mog
 
(工学院のMoG活動は、集合天才型個人が育つ拠点。MoG:Mission on the Groud /アジア新興諸国をはじめ世界各地で社会事業家が抱えている経営課題の解決に挑む実践型のアントレ教育プロジェクト)
 
☆多くの10代の天才が、世に表れてきたのである。しかし、これは創造するマシーンが自分の身体の延長のように活用できる時代になったからともいえる。かつてのように、一部の人間だけがそのマシーンを所有できなかった時代から、多くの老若男女がスマホやタブレット、ラップトップを取得しやすくなった。
 
☆特にデジタルネイティブである10代の生徒は、だれにでも天才になるチャンスがある。その天才的才能を1人ひとりどうやって顕在化するのか。それは、20世紀型教育では難しかったということは歴史が証明している。すなわち、従来型の学校教育では難しかったのである。
 
☆しかし、その一人一人の天才的才能を顕在化する教育を、21世紀型教育校は開発しつつある。それゆえ、新タイプテストを実施するのだ。生徒が建学の精神を受け入れ勇敢にも高邁な精神をもって才能を生かせるように、学校も生徒1人ひとりの才能を見出すファシリテートをし、その発見された才能を受け入れ、豊かにしていくチャレンジをしていく。
 
☆この建学の精神とは、基本one for all all for oneの精神である。この精神をシェアしそれぞれの天才的能力を発揮する人間として育つことを集合天才型個人になると呼ぶことにする。
 
☆20世紀社会の教育は、勝ち組負け組競争をする学歴社会における椅子取りゲームが当たり前だと思われてきた。そのような環境で育つ個人は、優勝劣敗型利己だったことはすでに周知の事実である。
 
☆自己利益に走る個人主義の成れの果てが、20世紀政治経済社会の液状化現象である。この現象を止め、近代化の希望を再び見出して、未来を創るには、1人の英雄のレジェンドでなんとかなる話ではない。集合天才型個人が協働してなせる業である。英語力と思考力はそこで役に立つ。
 

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