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2019年中学入試の新フレーム(13) 2018年首都圏中学入試「入試総括コラボミーティング」 in 東京女子学園③

☆前回ウネリが生まれる5つのギャップを紹介した。その中で「教育の質ギャップ(英語力×思考力×ICT×学びのタイプ)」というのは、もう少し広がりがある。それはICTのソフトパワーの登場ということである。
 
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(福原氏のかかわった学校はみな伸びている。)
 
 
☆実は、ネット出願が凄い広がりを見せているが、このことは一見インフラ的なハードパーワーの側面が見られがちだが、ここには、恐ろしいことに、「アドミッションポリシー―カリキュラムポリシー―ディプロマポリシー」の学内SNS的なネットワーク構築とそれを扱うデータサイエンティストというソフトパワーを生み出す引き金としての役割がある。
 
☆そして、株式会社FlipSilverlining代表で、ICTや学習プログラム、教育リサーチなどトータルな教育コンサルティングを行っている福原氏の情報提供に、ついにここまで来たかと驚愕せざるを得なった。
 
☆それは、テストの自動採点ソフトを活用する学校が増えてきたという情報。これは、実は知識・理解・応用・論理領域は、自動採点にして、創造的思考はじっくり採点(福原氏はAIによってこれも可能だと言い切る研究者でもある。私が最も頼りにしている科学者だ。)するという流れができつつることを示唆している。
 
☆つまり、これは思考コードがあることによって仕掛けることができる話。もちろん、今はまだそこまで到達していないが、思考コードは、実はこの自動採点システムを促進するわけだ。
 
☆現状ではICT教育は、デバイスやアプリばかりが注目されているが、実はそれらは入り口にすぎず、つまり、人間にたとえると、目や耳など感覚器官で、脳神経に相応する学内SNSプラットフォームがデザインされつつあるのだ。
 
☆そこが自動化するにはしばらく時間がかかるから、データサイエンティストが学内に存在するようになるのが先だろう。誰が?先生方がその役割を担うのだろう。
 
☆すでに、そのようなカリキュラムマネジメントを部分的にブリコラージュ的に実践している学校がある。あとは、それぞれの部品を並列につないでいけば、SNSブレインができあがる。
 
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☆まさかとお思いの方もいるだろう。だがこれがWeb3.0の時代の到来なのである。学校もいつまでも例外であるはずがない。
 
 
☆いずれにしても、工学院のカリキュラムマネジメントの背景には、英語力と思考力とICT力の三位一体を果たしている抜群の教師がいることは確かだ。世界大学ランキング上位の海外大学を卒業してきた教師で、教育産業や大手IT企業など経由してなぜか教師にいきついた。AI社会の通説とは逆に、教師こそ時代を切り拓くリーダーだということを象徴しているのではあるまいか。
 

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